【本日の一品】ARAMAKI WORLDの展示とグッズで一次産業へのアプローチを考えさせられたの巻

東京旅はまだ続くのですが、札幌文化芸術交流センターSCARTSにて、「ARAMAKI WORLD」を見てきました!

今回購入したグッズ

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ショップコーナーでひとめぼれしたカレンダーです!単品もあったのですが、私はたら子の箱に入ったものを買いました。

これ、カレンダーのフォントも鮭箱から起こして作った、究極のオリジナル!自分の記念日に追加でスタンプを捺すこともできて、さらに特別感が増します。最高だーー!!

展示の感想と見どころ

ARAMAKIさんの作品はこれまでもD&DEPARTMENTやイベントなどで拝見していたのですが、今回はまさにその集大成!といった感じでした。

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ARAMAKIaramaki.world

新巻鮭、それは鮭のエラや内臓を取り除き、塩に漬けて熟成させた伝統的な保存食。私も小さい頃は「しょっぱー!」なんて言いながらも食べていた記憶が。

ARAMAKIさんは宮大工の村上智彦さんと、ギター職人の鹿川慎也さんのユニット。北海道でもだんだん目にする機会が減っている、鮭箱を使った作品を通じて、北海道の漁業、水産加工の歴史を炙り出しています。

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最初はこんな風に、鮭箱を使った楽器のイメージが強くて、「シャケレレ」とか、ウクレレ弾けないけどすっごく欲しかったですもん。カッコよくて。

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でも今や作品数も増え、鮭箱を使った商品はどんどん増えています。私の汚い写真でお見せするのが勿体ないよ~。実物はもっと素敵なんです。

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このアタッシュケースやキャリーケース、スケートボードなどもめちゃくちゃカッコいい。

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日用品のありとあらゆるところに鮭箱が。でもこうやって、身の回りのものは自分たちで何とかしていた時代があったよなぁと、私の子どもの頃をふりかえっても思います。

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お参りできるスペースがあったので、来年の健康と仕事運アップ!をお願いして参りました。

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鮭箱の印刷用の版、映像展示も行われていました。もっとここにボリュームを出しても良かったのかも?と思うほど、内容としては非常に重要なトピックばかりでした。

「北海道の人が北海道の歴史を見つめ直す」っていう、自文化をどう語るかということにずっと興味があったので、ARAMAKIさんの試みはとても興味深いです。

もちろん、ここでいう「北海道の人」は和人だけを指すわけではないのですが、「自分たちの先祖が何をして、どう生きてきたのか」を振り返る機会が少ないということ、そしてその機会がこれまで作られてこなかったし、現在進行形で私たちは作ろうとしているのか?ということを考えさせられます。

展示とミュージアムグッズのつながり

北海道に限らず、第一次産業は厳しい世界です。私は親が酪農関係の仕事をしていること、知人に農家さんが多いこともありますが、本当に、生きるか死ぬかの世界。自然が相手だし、家畜や従業員の命を預かっているし、火の車で自営しているところも多い。こんなに厳しい世界を生きる人たちが作り出したものによって、私たちはのんべんだらりと生かされているのかと。思うたびに愕然とします。

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ARAMAKIさんの商品はどれも素敵です。文句なくカッコいい。東京に持っていってもヒットするでしょう。

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ただ、どうか消費者の皆さんには、商品の先の一次産業で生きる人たちのことを思ってほしいですし、「編集」という名で都会の文脈に位置付けるクリエイターの方々にも、ちょっと慮ってほしいと考えます、勝手に。私は勝手にそう考えてしまう。

おわりに

シリアスな世界を、どう見てもらうか。世間一般から見過ごされてしまうような世界に、どう光を当てるか。ここ最近考えることが多かったので、ARAMAKIさんの取組みを見て「こういうやり方もあるんだよなぁ」と、学ぶところが多かったです。私も頑張ろう!

ではまた次回!

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【本日の一品】日本科学未来館で自らに問いかける展示を体験しグッズをゲットしたの巻

先週一週間お休みをいただきました!お久しぶりの更新でございます。

先々週、先週と、TABI LABOさんにミュージアムグッズにつきまして話題提供をさせていただきました!今回紹介するグッズも載ってます!

ミュージアムグッズ愛好家・大澤夏美さんの「絶対的お気に入りのペン」5選もちろん「かわいいだけ」で買ったっていい。でもこの記事を読み終わる頃、きっと「かわいい」のひとつ向こうへ視点がいくはず!tabi-labo.com

あとでまとめてTABI LABOさんの話題提供に関しましてはまとめようと思います!ぜひチェックしてみてね~!

今回購入したミュージアムグッズ

それでは、まず今回購入したミュージアムグッズを紹介します!

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問いかける鉛筆 330円
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こちら、問いかける鉛筆です。先ほどのTABI LABOさんの中でも紹介させていただきました!

人類が未来のことを考えるときの「問い」を鉛筆を転がすとわかるという。個人的には「生と死を分けているものはなんだろう?」という問いがグサッときます。

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問いかけるふせん小 440円

このふせんもとっても素敵です。何気ない自分の問いを可視化して保存し収集できるふせん。何気ないデザインの工夫なんですけどね。

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未来館Tシャツ(ロイヤルブルー) 1870円

「持ってなかったの?」と言われてしまいそうですけど、持ってなかったんです。未来館のTシャツ!

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未来館トートバッグ(ブルー) 2200円
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Tシャツとお揃いで着たいトートバッグ。未来館のロゴはおしゃれなので、日常生活にも取り入れやすい!ファッションのアクセントにもおすすめです。

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ジオ・コスモス クリアファイル 220円
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あとは未来館の見どころ、ジオ・コスモスのクリアファイルを購入しました!

展示の見どころと感想

今回はマンモス展を見に娘と言ったのですが、未来館の常設展、とっても面白いので娘も絶対楽しめる!と思い、マンモス展を見たあとに向かったのでした。

娘と面白がったものをいくつかここでご紹介します!

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ノーベルQ—ノーベル賞受賞者たちからの問い | 日本科学未来館 (Miraikan)ノーベル賞受賞者たちからの問いかけにあなたならどう答えますか?ノーベル賞はダイナマイトの発明者として知られるアルフレッド・www.miraikan.jst.go.jp

この「ノーベルQ」が先ほどのふせんや鉛筆のデザインにつながってくるのですね。こちらは未来館を訪れたノーベル賞受賞者の「問い」を展示しています。

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娘がまずびっくりしたのはこちら。アンドロイドの「オルタ」ですね。

アンドロイド — 人間って、なんだ? | 日本科学未来館 (Miraikan)世界最先端のアンドロイドとの出会いから、あらためて人間という存在を考える展示です。アンドロイド(人間に似たロボット)は、想www.miraikan.jst.go.jp

思ったより動きが複雑で、しばらく見つめあってしまいました。人間と人間でないものを分けるのって何だろうね…と思いつつ、見た目の動きが人間らしければ、私たちはそれを人間と認識しちゃうんだろうか?とも思いました。「インターステラ―」のTARSとか、私はめちゃくちゃ人間に近い感じしましたけど。そこらへんも勉強したら楽しそうだなと思いました。

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ビジョナリーラボ | 日本科学未来館 (Miraikan)「ビジョン=理想の未来像」の実現のために、研究者や専門家、そして来館者と共に理想の未来をくわだてるラボです。ビジョナリーキwww.miraikan.jst.go.jp

そして2019年10月にできたばかりの「ビジョナリーキャンプ」の展示も見てきました。これは3月に実施された「未来館ビジョナリーキャンプ」というワークショップで、優秀賞に選ばれた3組の成果が展示されたものです。

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什器もすごく素敵で見入ってしまいます。見せ方もとっても上手。

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100億人でサバイバル | 日本科学未来館 (Miraikan)現代に生きる私たちを脅かす災害を理解し、どう向き合ったらよいか考える展示です。地震や噴火などの自然災害は、私たちの暮らしにwww.miraikan.jst.go.jp

後はこの展示ですねー。世界中で起きた災害について、来館者が触れる展示となっています。

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個人的には、北海道や東日本の震災の記憶が生々しく残っているので、津波の映像然り、他の災害の無線のやり取り然り…ちょっときついかも…と思う部分もあったので、触れる深度といいますか、コミットの仕方は来館者自身でコントロールした方がいいかなと思います。ただね、風化させないためにも博物館はどのように展示を構成していくか、かなり考えさせられる展示となりました。

展示とミュージアムグッズのつながり

TABI LABOでも触れたのですが、やはりこの未来館の面白さは「自身への問いをどこまで深めていくことができるか」だと思うんです。

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そういう意味で、この鉛筆やふせんは身近なところからその問いを深められるのが面白いなぁと思います。

直接的には「ノーベルQ」にかなり近接したグッズだと思うんですが、常設展全体を通して一貫したテーマだと思うので、何とも「未来館らしい」グッズだなぁと思っています。

おわりに

東京でのミュージアムグッズの旅も佳境に入ってきました!引き続きどうぞよろしくお願いします!

それではまた次回~!

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【本日の一品】マンモス展でしみじみと泣きながら帰ったの巻

世はプレミアムフライデーらしいですが皆さんお元気ですか?今回は、日本科学未来館で開催されていた「マンモス展」に行ってきたので、グッズと展示の紹介をしたいと思います!

今回購入したミュージアムグッズ

今回は特設ショップも広く、オリジナルグッズもたくさんありました。自然とね、気づいたら爆買いしておりました。私のクレジットカードが対応してなくてレジでめっちゃ焦ったのもいい思い出。

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チェブラーシカ×マンモス展 A4クリアファイル 385円
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ポストカード(マンモス復活?) 165円
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ペーパークリップ12個入 660円
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マンモスチャーム小 660円
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マンモシュシュ 1,100円
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かまわぬコラボ手ぬぐい(茶色) 1,320円
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ケナガマンモスぬいぐるみキーチェーン 1,320円
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エンボステープ(ブルー) 1,100円

展示の見どころと感想

現在、福岡市科学館に巡回中ですよね。

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「マンモス展」‐その「生命」は蘇るのか‐企画展「マンモス展」 2019年11月23日(土・祝)~2020年2月23日(日・祝)福岡市科学館(福岡県)で開催。本展はwww.mammothten.jp

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マンモス展 その「生命」は蘇るのか

会期:2019年11月23日(土)~2020年2月23日(日)
開館時間:9:30~18:00(入場は閉場の30分前まで)
会場:福岡市科学館(福岡市中央区六本松4-2-1)
休館日:
毎週火曜日および年末年始(12月28日〜1月1日)、ただし12月24日と2月11日は開館、2月12日は休館

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北海道博物館にマンモスとナウマンゾウの全身骨格があるので、今回は「マンモスをどう見せるのか」「何を伝えたいのか」をすごく楽しみにしていました。

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まずは見せ方なんですけど、あえて展示用のパネルを低い位置に設置しているのかも?と感じました。おかげでほら、照明にもかなり気を使っているのか、壁にマンモスの骨格の影がきれいに映るんですよね。

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デザインもすごく素敵。ちょっと全体的に発掘地の地域性というか、その土地の雰囲気を感じさせるデザインになっている気がして。欧文フォントの使い方とか。アメリカやヨーロッパのそれとはなーんか違うような、そんな印象を受けます。ここら辺素人考えですみません。ホント印象です。

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ケナガマンモスの皮膚の冷凍標本と、仔ウマの「フジ」の冷凍標本。

いとうせいこうさんが全体の話をリードしつつ、近畿大学生物理工学部のそれぞれの研究者の皆さんが、自身のフィールドの様子や発掘や研究の紹介をしています。

冷凍標本自体はそんなに多く展示できないものだと思うので(氷点下での保存状態を維持しつつ何体も展示するのは超大変だろうな…)、展示全体の話の持っていき方で上手くカバーしていたと思います。

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ケナガマンモスの鼻の冷凍標本。

そもそもマンモス研究って何?という話ですもんね。私も何にも知りませんでした。フィールドでの死闘(と言ってもいいくらいハード)の映像資料とか、皆見入ってました。「研究者すごいなー」って娘も言っていたし、そういう意味でも子供たちに憧れを抱かせてくれる展示でした。

その一方で、マンモスを復活させることへの賛否も展示後半で説明していて、確か「ひとりぼっちで復活し、仲間もいないマンモスは幸せと言えるのだろうか?」といった問いがあって、もう心にグサッときました。動物福祉ですよね。頭の中に一瞬そんなマンモスの姿が浮かんで、ぶわっと涙が出てきたくらい。

もっとここら辺の問いにスペースを割いてもいいくらい、研究倫理や動物福祉は議論されるべき大事なテーマだと思いますし、重要な問いかけだと思います。

何かこう、上手く言えてるかわからないのですが、研究の発展の反対意見として研究倫理や動物福祉を挙げるだけの使われ方って、ちょっともったいないし、本意じゃなくない?と思うんです。逆にそのテーマでメインの展示を見たいくらい、研究者の皆さんってめっちゃ気を使ってると思うんですよ。そこら辺の実態も、もっといろいろな人に知ってほしいです。素人考えで恐縮ですが、どうなのかなー?どこかで実現しないかな~。

展示とミュージアムグッズのつながり

さてさて、そんな感じで色々考えさせられながら特設ショップに向かいました。今回はフィールドワーカーの取組みがメインの展示でしたが、まあそれをテーマにしたグッズはないよね…と見てみましたが、やっぱりあんまり無かったです。

マンモスをキャラクターとして扱うグッズがあるのはいいんですが、最後が来館者への問いかけで考えさせられたあとだっただけに、落差がすごくてクラクラ…。

せっかく研究者の方々を打ち出した展示なのだから、なんかこうフィールドノートをオリジナルで作るとか!そういうのも、一部でいいからあったらいいなーと思いながら見ていました。

いとうせいこうさんが日本のサブカルチャーを牽引されてきた方なので、ミュージアムグッズもキッチュなものが多かったのかな?と邪推しました。でも個人的には、「展示の延長としてのミュージアムショップ、ミュージアムグッズ」が見たいのです切に。

日本科学未来館のオリジナルグッズは面白いものもあるだけに、またそこの落差でクラクラしながら、ゆりかもめに乗って帰りました。このオリジナルグッズはまた別でご紹介しますね。

おわりに

福岡に巡回中なので、そちらを見に行く方の参考になりましたかね?そうだといいな。それではまた次回~!

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【本日の一品】国立科学博物館で毎度散財してしまうので、誰か止めてほしいの巻

ブログの方には何度か国立科学博物館での散財記事を載せているのですが、今回もふらりと寄って、常設展を堪能して、グッズを購入してきました。常設展の写真を今回全然撮ってないんですよね…何をやってるんだ私は…。

グッズについて

国立科学博物館(以下「科博」)はオリジナルグッズの数が多くて、しかも行くたびに新商品が出ている気がします。だからもイケイケな科博に着いていくのがやっとですが、毎度新しいチャレンジを見せてくれて嬉しいのです。

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A4クリアファイル日本館 306円

まずはこちら。科博の常設展、日本館の展示品をイラスト化したクリアファイル!!イラストも学術的に正確だし、それでいてこの可愛さはすごいよ~!イラストレーターさんに拍手です!

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フタバスズキリュウかな?首んとこがバーコードになってるよー!こういうことができるところは案外少ない。何でだろう?なぜ科博はできるのだろう?

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クロッキー帳地球館 591円
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こちらは地球館の収蔵品をイラスト化したクロッキー帳!ガリレオやからくり人形など、良く書けてんなー!メンダコ強調されてんのも可愛いわ。

サイエンスイラストレーションにおいても、こういうタッチで描ける人がいるのはホント宝ですね…。全部微妙にロゴ作ってるし…。

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Tシャツ ハチ 2648円

忠犬ハチ公のTシャツもやっと買えた~!「こ、これどこで買ったの!?」と言われちゃうぜ。スタイリッシュなデザインだけど、ハチの柔らかい表情がいいですね。逸話を見たあとにはもう涙なしには着れないやつです。

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科博フィールドノート 300円

フィールドノートも購入しました。「持ってなかったの?」と言われちゃいそうなほど、科博の定番商品ですね。そしてやっぱりこのオレンジ!この色のノートを使っているだけで、「あれ、もしかして科博の?」と言われちゃうやつです。

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クリップ ミジンコ 428円

ミジンコクリップも発見したので購入してみました!国立西洋美術館にも「考える人」のクリップがあったりするんですが、よくこのミジンコをクリップにしようと思ったな…!

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定規 昆虫 200円

これはオリジナルではないのだけど、昆虫好きとしては見逃せなかったグッズ。一見、昆虫の成虫が描かれた定規なのですが…。

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角度を変えると、ほら!その昆虫がどんな幼虫だったか一発でわかるんですねー。娘の勉強用に購入してみたのですが、ま、私が使いますよね。

ガチャガチャについて

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ブログ版を見てくれていた方はご存知だと思うんですが、私はこの「国立科学博物館限定 KAHAKU Collection スタンプ」を毎回引くんです。

これまでに「トキ」「ラフレシア」を引き当ててきたのですが、さて今回は…。

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うひゃーーーきたーーー「ニッポテニス」きましたよ!!異常巻きアンモナイト!!こちらももちろん収蔵品にございます。日本館でしたかね。

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400円ですがその価値はあるガチャガチャ!もったいなくて全然捺せてないのですが、これからも行くたびに引き続けるぞー!

おわりに

今回は常設展の写真を撮っていなかったので、何がなんやらという紹介だったんじゃないかというのが申し訳ない…科博のグッズはほかにも大量に…文字通り「大量に」自宅にあるので、過去グッズを紹介する際に一緒に載せていきます!

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娘と科博のレストランで食べたハンバーグを最後に載せて終わります。私はテントウムシにしました。

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娘は恐竜の足跡です。それではまた次回~!

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【本日の一品】「辰野金吾と美術のはなし」展でオリジナルグッズを手作りしたの巻

ちょっと行った順が正確ではないのですが、今週末で終わってしまう展示を早めに紹介しちゃいますね!

東京ステーションギャラリー – TOKYO STATION GALLERY –歴史と未来をつなぐ東京駅の美術館として東京ステーションギャラリーは2012年10月1日リニューアルオープンいたしました。www.ejrcf.or.jp

ほいほい、東京ステーションギャラリーで開催中の「辰野金吾と美術のはなし」に行ってまいりました。娘が行くのは初めて。丸の内側の改札を見下ろすギャラリーに驚き、建築にワクワクし、ワークショップにうきうきした展覧会でした。

今回購入したミュージアムグッズ

今回購入したミュージアムグッズ、ワークショップで製作したグッズはこちらになります!

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Drop-inワークショップ
サコッシュ 2,000円

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レンガクリアファイル

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レンガレターセット 880円

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レンガブックカバー 825円

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東京駅ペーパークラフト 458円

展示の見どころと感想

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さて。娘はマインクラフトの影響か、建築物自体には割と興味はある方みたい。今回の東京ステーションギャラリーも、「これはあの素材で作れそう…」とかブツブツ言いながら入り口の階段を上っていきました。

まあでも辰野金吾のことはやはり知らず、私もあまり詳細を伝えずに連れていってしまったなーと反省。というのも、今回の展示は辰野金吾と「美術」との関係性を探る展示だったので、もう少し娘にその人物像と成果を巡るヒントを与えても良かったなと思っています。

それでも、東京駅の創建時の青焼図面を見ては、「これは…もちろん…手描きなんだよね…?」とか言ったりしてました。そうなのよ。当時の手描き図面って迫力半端ないし、圧倒的な技術力は荘厳よね。

私も、辰野金吾が留学中に常に持ち歩いた《滞欧野帳》を見ては、「わかるよ…自分の世界から飛び出す限られた恵まれたチャンスを得て、その中から必死に学んだことを自分に焼き付けようとするその心…伝わるよ…」と思いながら、何だか自分に重ね合わせてほろりと来てしまいました。何かこうね、本気でなにかに取り組んでいる人が残したものの強さを見せつけられた気がして。

そういう意味では「美術」との関係性を通じて、辰野金吾たちが後世に何を残したかったのか、その使命をも探れる興味深い展示だったと思います。

展示とミュージアムグッズのつながり

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そして、やはり個人的に興味深かったし、事前に予習していて気になったのはこのイベント。「Drop-inワークショップ」です。辰野金吾デザインでつくるオリジナルプリントアイテム(東京ステーションギャラリーとのコラボ企画) | Makers’ Base – Personal Brand Supporter –「日本の近代建築の父」といわれている辰野金吾の没後100年を記念して開催される展示会とのコラボ企画。辰野金吾が生前に残したmakers-base.com

Maker’s Baseは言わばオリジナルのモノ作りをサポートする会社。作家に機材や場所、技術力を提供する会社です。

そんなMaker’s Baseと展覧会がコラボレーション!辰野金吾の残したスケッチや図面をプリントし、オリジナルアイテムを作ることができるワークショップです。

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自分でオリジナル製品を作ることができる会社さんや、作家のオリジナルグッズを販売できる会社さん、最近すごく増えてますけど…こういう風にミュージアムショップと関わってくるんだ!と新鮮で、すごく驚きました。minnneで商品を販売している作家さんが展覧会とコラボレーションするのは少し前から見かけますが、そうか、Maker’s Baseがついに来たか…という気持ち。

オリジナルグッズを作るという労力を含めたコスト(とあえて言います)を、展覧会主催側が持つのではなく、常設のワークショップとしてこういう会社にお願いするというのは、個人的には「アリ」です!

学芸員さんにとって、年に何本も展覧会があり、仕事は数多ある中で、オリジナルグッズ開発に力を注ぐのは本当に大変なことで…こういう会社さんに丸ごとイベントをお願いでき、かつ来館者に「オリジナルグッズ開発」を「やってもらえる」のは、ミュージアムグッズやショップの歴史から見ても新しい事例だと思いました。

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ただ、今回の企画は辰野金吾の図面やスケッチなどを100種類用意しており、その中から組み合わせて選ぶには若干多いような気もしました。

というのも、「Drop-inワークショップ」と銘打っている割にはそれぞれのスケッチや図面などへの解説がなく、娘と「これって展示のどこにあったスケッチだっけ…?」と混乱してしまいました。それは即ち、展示の文脈との断絶に繋がっていると思うのです。「Drop-in」はできなかったのです。

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といいつつ出来上がったのはこちら。娘が左のスケッチを選び、私が左の金吾の言葉を選びました。まだまだ試行錯誤が続きそうな今回のチャレンジですが、私はとても応援しています!

おわりに

今後も新たな形で展覧会と企業とのコラボレーションは続くと思いますし、どこも模索しているんだと思っています。これからも私は博物館の様々な試みを応援して見守っていきますよ!

それではまた次回~!

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【本日の一品】ハプスブルク展で「コラボグッズ」の価値を考えるの巻

上野でのミュージアムグッズハンティングの続きです。今回は国立西洋美術館で開催中の「ハプスブルク展」に行ってきましたよ!

https://habsburg2019.jp/

今回購入したミュージアムグッズ

今回購入したグッズはこちらです。TOKYO CULTUART by BEAMSがプロデュースした、イラストレーター 長場雄さんの描き下ろしイラストのグッズを中心に購入しました。

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長場雄さんのイラストバンダナ付前売券で手に入れたもの。
特製サコッシュ付前売券で手に入れたもの。
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ステッカーシート 1,100円
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キーチェーン(マリー・アントワネット) 1650円
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バッジ(マルガリータ・テレサ) 660円

展示のみどころと感想

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会期:2019年10月19日(土)~2020年1月26日(日)
会場:国立西洋美術館(東京・上野公園)
開館時間:9:30〜17:30(金・土曜日は20:00まで。11月30日[土]は17:30まで)※入館は閉館の30分前まで
休館日:毎週月曜日(ただし11月4日(月・休)、1月13日(月・祝)は開館)、11月5日(火)、12月28日(土)〜1月1日(水・祝)、1月14日(火)

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今回の展覧会はもうタイトルズバリそのもの。「ハプスブルク家」に焦点を当てています。娘でも「何か聞いたことがあるわ…」というくらい。もうちょっと大人になったら世界史とかでも習うかもね。それくらい、世界史の表舞台に立ち続けた名門中の名門です。

今回はウィーン美術史美術館の協力により、ハプスブルク家のコレクションが100点ほど紹介されています。また、「ハプスブルク家って実際にどんな人たちがいたの?」という娘の疑問にも答えてくれるように、神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世やマリーアントワネット、マリア・テレジア、マルガリータ・テレサ、フランツ・ヨーゼフ1世などの肖像画や関連作品も展示。後々教科書で見たらびっくりするほどのビックネームばかりが揃います。

ハプスブルク家のコレクションはどれも興味深く。娘も真剣に見ていました。特に武具や工芸品の数々は、もううっとりしながら見ていました。

「こんなすごい工芸品が日常にあるってことでしょ?権力やばくない?」といいつつ、娘の目に留まったのはやはりマルガリータ・テレサの肖像画。

ワイ「この人は生まれながらのスペイン王女で、神聖ローマ皇帝のレオポルト1世と15歳で結婚したんだよ」

娘「私と年あんま変わらないのに、もう結婚相手決まってたの?」

ワイ「そうだよ、政略結婚というのはそういうものだからね。6人子どもを産んだんだけど、21歳で亡くなるんだよね…」

と、二人で何だかしんみりしていて、「この王女様が幸せだったらいいな…」と、350年前の王女様のお姿に想いを馳せているようでした。

展示とミュージアムグッズのつながり

今回は長場雄さんのコラボグッズを中心に買ってみました。というのも、馬場さんの描くハプスブルク家8人の登場人物が良く描かれていたからです。

もちろんグッズ付き前売り券で引き換えたサコッシュも嬉しい。先ほど娘と話していたマルガリータ・テレサのこと、忘れずにいられるでしょう。

ただ一点だけ、「なぜ長場雄さんを選んだのか」という説明がグッズ売り場やホームページに欲しかったですし、そこは売り手の消費者への説明責任があるんじゃないかと思っています。ミュージアムグッズなんだから。

以前札幌で開催されていたカラヴァッジョ展で、漫画家のヤマザキマリさんのコラボグッズが、ミュージアムグッズとして発売されていました。

私、これは「アリ」だと思うんです。ヤマザキマリさんとイタリア絵画との関係性、イタリア絵画から受けた影響は皆が知るところですし、「なぜヤマザキマリさんがやるのか」という問いにも答えられる。そこに意味も価値もあるんです。

ですので、もし今後コラボグッズを作る場合、「なぜこの会社や作家を選んだのか」「今回の展覧会の文脈との関係性は何か」という点にも着目して、ぜひ製作してほしいなー!と思いました。前回のゴッホ展でも言っていたことですけどね。

おわりに

今回の展示、巡回はないっぽい…?なので、ハプスブルク家の王族たちを一度に見れるこの機会、ぜひお見逃しなく!

ではまた次回~!

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【本日の一品】ゴッホ展のグッズはハーグ派からの発展が分かるものをぜひに!

前回の続きで、上野の博物館めぐりをしています!今回は上野の森美術館で開催中の「ゴッホ展」に行ってきました!

今回購入したミュージアムグッズ

今回購入したグッズはこちらです!ぬいぐるみは大きいものを買う派なので、上野2館目でバッグがパンパンになってしまった…。

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スヌーピーぬいぐるみ(M) 3,080円

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ノート(麦畑とポピー) 500円

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《糸杉》とファン・ゴッホの文字をあしらったレースハンカチ・白 1400円

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スヌーピートートバッグ 1,320円

以上4点を購入しましたー!

展示のみどころと感想

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会期:2019年10月11日~2020年1月13日
会場:上野の森美術館(東京都台東区上野公園1-2)
開館時間:09:30~17:00(金土〜20:00)※入場は閉館30分前まで
休館日:12月31日、2019年1月1日
観覧料:一般 1800円 / 大学・専門学校・高校生 1600円 / 小中学生 1000円
URL: https://go-go-gogh.jp
巡回:兵庫県立美術館
会期:2020年1月25日~3月29日

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ゴッホが画家を志したのは27歳。まず影響を受けたのはオランダのハーグ派です。農村での暮らしを作品の題材にし、穏やかなタッチで描くハーグ派にスポットを当てた展覧会はこれまでほとんどないのだそうです。私もハーグ派の存在は全然知りませんでした。

その後、ゴッホはパリで印象派に出会います。闊達に動く色彩の魅力にドハマりしたゴッホ。私たちのイメージする「ゴッホの絵」はここから始まるのです。

今回の展覧会は、そんなハーグ派との出会い、印象派から受けた影響をテーマにしています。

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娘はあんまりその自覚はないと思うんですが、実は彼女、結構ゴッホの絵が好きなんだと思います。キャプションを見ずに「あ、この絵ゴッホじゃない?」と言えるようになったりして。

今回、ハーグ派から影響を受けて描いたゴッホの初期の絵を見て、娘も仰天。「ホントにこれゴッホなの?」と言ってました。「あのグネグネした、色の迷路みたいなのがゴッホの絵だと思ってた」と言っていたので。でもそれは印象派と出会ってからの話なんですよね。

ゴッホが、世にいう「ゴッホらしさ」にたどり着くまでにどんな影響を受けてきたのか。その一つとしてハーグ派や印象派に着目した点がとても興味深かったです。

今回はゴッホの代表作のひとつである「糸杉」もあって、娘は「あれ…この絵じゃないけど、この木を描いた他の絵は教科書で見たかも…」と言いました。そう、気に入ったモチーフを繰り返し描いたゴッホ。そのどれかを見たのでしょうね。いつか別な「糸杉」を見たときに、娘はこの展覧会を思い出すのでしょうか。

展示とミュージアムグッズのつながり

ということで、今回はハーグ派や印象派とゴッホとのつながりがテーマの展覧会。グッズもそのような、展覧会そのもののテーマを引き継いだグッズがもっと欲しかったな…と思ったったのが正直なところです。

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スヌーピーは可愛いです。間違いない。スヌーピーがゴッホ作品を保有していたという逸話も私は初めて聞きましたし、それはそれでミュージアムグッズになり得る情報のひとつなのかもしれません。

でもミュージアムグッズ愛好家としては、もう少し「展覧会で得た感動を持ち帰る」というミュージアムグッズの本来的な役割に注力したグッズも展開した方が、来館者の満足度もさらに高くなったのではないのかと思います。

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でもひとつ、面白いものもありました。それが近沢レース店とのコラボハンカチで、周りを縁取るレースに糸杉がありました。レースと印象派の相性ってすごくいいなとは思います。あの筆致の躍動感が良く表できています。近沢レース店によるゴッホの解釈は面白かったです。

おわりに

コラボレーショングッズは近年ミュージアムグッズのひとつとして非常に盛んですが、「この会社とコラボすることで、展覧会とどのようなつながりが生まれるか」をもっと意識したものの方が、来館者も楽しい気持ちで家に帰れるのではないかなー。

こちらのゴッホ展、兵庫にも巡回するようです。兵庫の皆様にとっても参考になりますように!

それではまた~!

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【本日の一品】コートールド美術館展のグッズで実は自分がセザンヌ好きだったことに気づくの巻

過酷な青森、東京への旅。やっと東京へ到着です…。

十和田市現代美術館を出た私たちは、その足で七戸十和田駅へ向かい、深夜バスで一路東京へ…しかも4列シートで…満席…。まさに水曜どうでしょうの世界でした。

12時間の深夜バスを経て涼しい東京にたどり着き、東京都美術館の「コートールド美術館展」を見に行きました!

展示について

ロンドンにあるコートールド美術館。

[blogcard url=” https://courtauld.jp/ “]

そう、印象派の名作ぞろいのこの美術館、イギリスにあるんですよね。

「あれもこれも、教科書とかテレビで見たことあるやつ…」と言いながら見ていた娘(事前にぶら美を見せておいてよかった…)。受付でお絵描きボードをお借りして、色々絵を描きながら作品を見ていたのでした。他の来館者の皆様も、そんな娘を温かく見守ってくださっていて感謝…。

娘が題材に選んだのはセザンヌの「パイプをくわえた男」でした。「人物画なら描けそう!」なんて言ってチャレンジしていたのですが、やはりそう簡単には行かず…。

でも「自分で描いてみる」ことでやはり発見はあったようです。

「この人パイプくわえてるのに煙出てないのは、モデルをお願いして立ってもらってたからなのかな?」「首は短いのに肩幅がすごい広い気がする…真正面じゃないから?それともアレンジしてる?」などとブツブツ言い、描きあげるころにはぐったりしていました。「模写だけでこんなに疲れるのに、一枚絵を完成させるなんてどんだけ体力使うんだろ…」というのが主な学びだったようです。

グッズについて

さてさてグッズについてです!事前の評判の良さを聞いていたので買う前からワクワクでした。今回かなり散財してしまったので、ここからが長文ですよ…!写真盛りだくさんなので覚悟してください!

缶バッジ セザンヌ/スーラ 各550円

私の一番のお気に入りはこちら!作家ごとの筆致の違いを原寸大で表現!キャンバスバッジです。コートールド美術館の研究施設と言う側面を、ミュージアムグッズでも表現していたように思いました。

こちらのクリアファイル、片面はセザンヌ。そして…。

もう片面はピサロになっています。

A5 ダブルクリアファイル  ピサロ/セザンヌ 509円

セザンヌとピサロは互いにその才能と、新しい表現への挑戦を認め合った重要な仲間、友人なのです。その関係性をクリアファイルで表現しているのですね。

使いながら頭に入るし、これはナイスアイデア!他にも様々な関係性の画家同士のクリアファイルがあり、もっと買えばよかったと今更ながら後悔…。

コートールド展オリジナル ティー&ショートブレッド  486円

紅茶とショートブレッドのセット。他にも絵柄があったので「あの人はこの作家の作品がいいかも…?」とプレゼントとして考えながら選ぶと楽しいぞ!

オリジナルグッズ以外にも、食品などの輸入品もふんだんに揃えられていたのですが、こちらにもこだわりがあるように思いました。どれも美味しそうですし、品がある。他のグッズとも調和していると感じました。

ここまでの写真を見てお分かりかと思うんですが…。私、セザンヌが好きなんだなって。なるべくバラバラな作家のものを買おうと思っていたのに、気がつけばセザンヌだらけ。展示室でもセザンヌ特集のコーナーに長く居てしまったし。グッズでこういう好みがわかるのも実は楽しいんです。

フィリップスコレクション展でも近いことを思っていたので、そちらも是非チェックです↓

http://momonoke.wpblog.jp/museum-goods/vol184
画家の年表Tシャツ  3850円

圧巻なのはこの年表Tシャツですね。展示されていた作家21人の生きた時代が一目でわかるようになっています。タグまでしっかりこだわっていますね!

「この作家はすごく短命だったのね…」と切なくなったり、作家同士の年代の近さを実感したり、年表をグッズに取り入れることの面白さが前面に出ていたと思います。デザインがいいので老若男女問わず着れそうです。

ノート(草上の朝食) 858円

今回は日本製のグッズが多く、特にこのノートのクオリティの高さは半端じゃないぞ!ミュージアムグッズは特に最近雑誌などで文具の文脈で語られることも多いのですが、こういう品質の面で文具沼の皆さんの評価を聞いてみたいところなのです。

プレイングカード 1650円

話題のプレイングカードも買いましたよ!開封式は是非夫(元マジシャン)とやりたいところです。

ローズソープ 990円

こちらは石鹸。女性の前にさりげなく飾られている一輪のバラをイメージした香りとか…作品を生で見た人にはたまらない一品ですね。バーカウンターのお酒のにおいの中、一瞬香り立つバラを想像するだけでたまらないです。

大事なことなので何度も言いますが、こういう特設ショップでショッパーにプリントがあるのは相当なこだわりだと思います。真っ白なビニールバッグだっていいのに…というところを、いや良くない!ここまでこだわりぬいてこそ!という作り手の声が聞こえてきちゃいますから。

東京都美術館の常設のミュージアムショップにも、今回の展覧会に合わせたグッズが置いてありました。イラストレーターのOZAKI EMIさんのイラストが描かれています。

印象派という美術シーンを変えた、大きな時代のうねりのようなものを表現したイラストレーションだと感じました。人間関係や作品の、独特のグネグネした空気感。わかる人には「あ、れ、その絵はセザンヌの…?」ってなったりして、ふふっと楽しい。

おわりに

いやーいいショップってホント爆買いしちゃいますよね。どれも品質が高くて。何より、コートールド美術館そのものや出品作家へのリスペクトが伝わる内容だったのが、いちミュージアムグッズ愛好家として嬉しい限りです。

東京ミュージアムグッズ旅。まだまだ続きます!ではまた次回~!

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【本日の一品】十和田市現代美術館でAKI INOMATA作品を堪能したの巻

前回の記事の続き、十和田市現代美術館へ娘と行ってきました。

[blogcard url=” http://towadaartcenter.com/exhibitions/aki-inomata/ “]

私は2回目の訪問だったのですが、娘は今回が初めて!バスの時間的になかなかハードな訪問でしたが、常設展も含めて楽しんでもらえたようです。その模様と購入グッズをご紹介!

展示について

今回の企画展は『AKI INOMATA:Significant Otherness 生きものと私が出会うとき』。私は茨城県北芸術祭でAKI INOMATAさんの 《やどかりに「やど」をわたしてみる -White Chapel-》 を拝見したことはありました。でもそれ以外の作品は初めてだったので、もうワクワクで!

そもそも生体展示が美術館では難しいだけに、十和田市現代美術館、やるな!という感じ。多くの課題を一つずつクリアしながら実現できた展示だったのではないかと思います。

《girl, girl, girl , , ,》2012

昆虫好きな私が気に入ったのは、《girl, girl, girl , , ,》2012でした。

女性の衣服の切れ端をミノムシに託したら、どのように纏うのか。そもそも私の暮らす地域ではあまりミノムシ自体を見かけず、「ミノムシに色紙を纏わせて遊ぶ」というのが日本に昔からあることも知りませんでした…。

この作品の根幹は「人間の性差による力学」であり、成虫のメスのミノムシも自らが作ったミノの中でオスが来るのを待つ存在であることと重ね合わせています。

女性服やメイクアップなどの「選ばれる存在であること」を女性に強いる文脈は未だに存在しています。それは「女子は二重でなきゃいけない」「モテコーデ」というパワーワードに示される通り…。

AKI INOMATA作品の、そういう生き物の創作行為を通じて、人間という生き物の在り方を見つめ直すという作風には、とっても勇気をもらえるのです。

《彫刻のつくり方かた 2018

娘が衝撃を受けた作品。最初は「これなんだろうね…?」と思って道をたどり、その先にあった映像作品によって、これがビーバーが齧って作った木材であることを知るという…!「うえええ!こういうのありなんだ!?」と。

現代美術は、そこにある作品に文脈を見る。では目の前にある作品がビーバーによって作られたものだとしたら、私たちは何を見出せばいいのだろうか。強い問いのある作品でした。

《やどかりに「やど」をわたしてみる》 2009~

娘に「AKI INOMATAさんってどんな作品を作る人なの?」と旅の前に聞かれ、どこまで詳しく紹介しようか迷ったものです。でも、とにかく作品を目にした時の衝撃を大事にしてほしくて、「ヤドカリの宿を作って、ヤドカリに住んでもらう作品とか作っているんだよ」とだけ言っておきました。案の定娘は「…あん?」となっていましたけど。

で、作品を見た娘。「すご…!」とやっぱり衝撃だったようです。やっぱり強い。パワーのある作品です。表現もコンセプトも素晴らしい。

この作品でヤドカリが背負っている殻は、AKI INOMATAさんが3Dプリンタで制作した、世界各国の都市を表現した殻です。

まずこの殻のカッコよさに、モノ作りが好きな娘は撃沈。「3Dプリンタが欲しいんだけど…」と帰宅してから夫に相談していたくらい。「自分が作ったものの中に、別な生き物に住んでもらうって発想、ホントどこから出てくるの?しかも超カッコいいし…」ととにかく驚いていた様子でした。

脱走しようとしたヤドカリに何か心が移ったらしく、「逃げ出そうとするヤドカリを応援したくなったな…」とも言っていました。そうよね、今いる場所を纏って生きているヤドカリが、「今いるこの場所から出ていきたい」という気持ちと重なることってあるよね…。ということで、思春期の子供たちにも見てほしいなと思いました。

私は特に地方都市に住んでいるので、首都圏に出ていく人の気持ちもわかりますし、現在の地方軽視ともとれる首都圏による政治に我慢がならない時もあります。それほど「私はどこに住んでいるか」を私は大事にしているわけです。

それと同時に「私はここで生きているんだ」という芯のようなものもあるんだと思います。それは私なりの土着性なのかもしれません。前回の青森県立美術館の展示でも、「北海道でどう生きるか」を考えさせられましたが、やはりここでも自分の中のそんな気持ちがあぶりだされた作品でした。

《愛はとこしえ十和田でうたう》 草間彌生
《平和の鐘》 オノ・ヨーコ
《ザンプランド》 栗林隆
《光の橋》 アナ・ラウラ・アラエズ

上記、娘が特に気に入っていた常設作品です。いやどれも本当に素晴らしく、「こんな公園や美術館が近くにあったら毎日行くなー」と言っていました。連れていってよかったです。常設展、ホントに何周もしていました。

グッズについて

グッズは以前購入した際のも既に記事にしています。よかったらこちらをどうぞ↓

http://momonoke.wpblog.jp/museum-goods/vol63

新たに購入したものをこちらでご紹介します~!

AKI INOMATA 記録集
『AKI INOMATA:Significant Otherness 生きものと私が出会うとき』 3,200円(税別)

AKI INOMATAさんの記録集はサイン入りをゲット!ポストカードとセットで買うとポスターがついてくるサービスも展開されていました(もちろんポスターもゲット済み。どこに貼ろうかな)。

ポストカード単品 352円
ポストカード3枚セット 990円

で、購入したポストカードはこちら。単品も3枚セットも買っちゃったよね…。単品の方は飾ったり使ったりするのに使おうかなと。

美術館オリジナルエコバック 550円

美術館オリジナルエコバッグも登場していたので購入してみました。最近、ミュージアムグッズパスポートのオリジナルバッグなどを作りたいなーと思っているので、こういう商品に目が行ってしまいます!

おわりに

さて、青森での美術館めぐりはここまで。ここから東京に移動して怒涛の博物館めぐりが始まりますよ!お楽しみに!

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【本日の一品】青森県立美術館で青森EARTHとグッズを満喫の巻

先日、札幌を出発して青森~東京の旅をしてきました!

どうしても青森県立美術館と十和田市現代美術館の展示が見たくなって、でも東京に行く用事もあって…ということで、水曜どうでしょうのような強行軍を親子で敢行してきました。

この日はドハマり6というイベントに親子で出演して発表して、その後深夜バスで一路函館へ。イベントの様子はこちら↓

[blogcard url=” https://togetter.com/li/1423485“]

その後、これまた深夜フェリーで青森まで向かい、市場で海鮮丼を食べ、朝からやっている銭湯で湯につかり、ダラダラ時間を過ごしてから青森県立美術館へ向かいました。

展示について

今回の目的はこちらです!青森県立美術館で開催中の「いのち耕す場所 農業がひらくアートの未来」

[blogcard url=” http://www.aomori-museum.jp/ja/event/88/ “]

まずは若手作家の活きがいいなー!という感想です。私と同世代の作家の新しい作品を積極的に展示している印象で、好感を持てました。深淵なテーマでしたが、作家の躍動感のおかげで娘もかなり楽しめたようです。

娘と私はザ・ユージーン・スタジオの「 Drawing; Model room for Agricultural Revolution 3.0 」が気に入りました。特に娘はかなり好きになったようで、「何か…この作家さんと交流したい気分…話したい…!」と興奮しております。

[blogcard url=” https://the-eugene-studio.com/ja/project/drawing-model-landscape-room-for-agricultural-revolution-3-0/ “]

あとは教育版画にかなりのスペースが咲かれていたのも嬉しかった!魔女の宅急便でウルスラが描いた絵の元になっている版画も展示されているので、ホント必見!ですよ!

[blogcard url=” https://www.acci.or.jp/hanga/shokai/main.html “]

私は青森の教育版画が大好きなのですが、「農と暮らし」を版画で後世に共有し続けるのが、子供たちにとって良いことなのかと言われれば、ちょっと疑問が湧いたことも事実です。苦しみと土着の記憶を絶えず子供たちに植えつけている気もしていますし…それが逆に青森が素晴らしい作家を生んでいる一因なのかもしれないとも思いましたが…。もう少しそのような自己批判の視点も欲しかったような気がしています。

図録めっちゃ面白いので買うべき。

北海道でどんな「農」の展示をするかと考えながら見ていて、「開拓」の際にアイヌとの攻防があったわけで、それを避けては通れないなと言う印象も受けました。現に、今年の芸術の森美術館での砂澤ビッキの展示の際に、アイヌに関する記述がほとんどなかったのですが、それがかえって不自然な印象を与えたのではないか…と思っています。

北海道の人間が(というか道産子としての私自身が)自分たちの歴史をうまく語れない、引き継げないでいるのも、現在進行形のこの問題を、自分たちの言葉で語る術をうまく持てないまま今日に至ったからではないか…と考えています。これをどう展示するかは大きなテーマなので今回扱えるかどうか分かりませんが、悶々と考えさせられました。

いずれにせよ、この展示ができる青森県立美術館の存在を非常にうらやましいと思ってしまいました。農とアートの「関係性」を強く見せつけられ、やはり北海道は政治的に切り開かれた土地なんだということを実感しています。

グッズについて

以前青森県立美術館いったときに結構グッズを買ったので、今回はちょっと少なめです。

http://momonoke.wpblog.jp/museum-goods/vol65
手ぬぐい 雪ななこ 1,150円

青森県立美術館の手ぬぐいって何色かあって、しかも全部柄が可愛くて迷うんだこれが…今回は津軽塗の中でもななこ塗の模様をイメージした手ぬぐいを購入してみました!素敵~!

[blogcard url=” http://www.tsugarunuri.org/pattern.html “]

次回も青森旅の様子をレポしたいと思います~!ではまた!

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