東京旅はまだ続くのですが、札幌文化芸術交流センターSCARTSにて、「ARAMAKI WORLD」を見てきました!
今回購入したグッズ
ショップコーナーでひとめぼれしたカレンダーです!単品もあったのですが、私はたら子の箱に入ったものを買いました。
これ、カレンダーのフォントも鮭箱から起こして作った、究極のオリジナル!自分の記念日に追加でスタンプを捺すこともできて、さらに特別感が増します。最高だーー!!
展示の感想と見どころ
ARAMAKIさんの作品はこれまでもD&DEPARTMENTやイベントなどで拝見していたのですが、今回はまさにその集大成!といった感じでした。
新巻鮭、それは鮭のエラや内臓を取り除き、塩に漬けて熟成させた伝統的な保存食。私も小さい頃は「しょっぱー!」なんて言いながらも食べていた記憶が。
ARAMAKIさんは宮大工の村上智彦さんと、ギター職人の鹿川慎也さんのユニット。北海道でもだんだん目にする機会が減っている、鮭箱を使った作品を通じて、北海道の漁業、水産加工の歴史を炙り出しています。
最初はこんな風に、鮭箱を使った楽器のイメージが強くて、「シャケレレ」とか、ウクレレ弾けないけどすっごく欲しかったですもん。カッコよくて。
でも今や作品数も増え、鮭箱を使った商品はどんどん増えています。私の汚い写真でお見せするのが勿体ないよ~。実物はもっと素敵なんです。
このアタッシュケースやキャリーケース、スケートボードなどもめちゃくちゃカッコいい。
日用品のありとあらゆるところに鮭箱が。でもこうやって、身の回りのものは自分たちで何とかしていた時代があったよなぁと、私の子どもの頃をふりかえっても思います。
お参りできるスペースがあったので、来年の健康と仕事運アップ!をお願いして参りました。
鮭箱の印刷用の版、映像展示も行われていました。もっとここにボリュームを出しても良かったのかも?と思うほど、内容としては非常に重要なトピックばかりでした。
「北海道の人が北海道の歴史を見つめ直す」っていう、自文化をどう語るかということにずっと興味があったので、ARAMAKIさんの試みはとても興味深いです。
もちろん、ここでいう「北海道の人」は和人だけを指すわけではないのですが、「自分たちの先祖が何をして、どう生きてきたのか」を振り返る機会が少ないということ、そしてその機会がこれまで作られてこなかったし、現在進行形で私たちは作ろうとしているのか?ということを考えさせられます。
展示とミュージアムグッズのつながり
北海道に限らず、第一次産業は厳しい世界です。私は親が酪農関係の仕事をしていること、知人に農家さんが多いこともありますが、本当に、生きるか死ぬかの世界。自然が相手だし、家畜や従業員の命を預かっているし、火の車で自営しているところも多い。こんなに厳しい世界を生きる人たちが作り出したものによって、私たちはのんべんだらりと生かされているのかと。思うたびに愕然とします。
ARAMAKIさんの商品はどれも素敵です。文句なくカッコいい。東京に持っていってもヒットするでしょう。
ただ、どうか消費者の皆さんには、商品の先の一次産業で生きる人たちのことを思ってほしいですし、「編集」という名で都会の文脈に位置付けるクリエイターの方々にも、ちょっと慮ってほしいと考えます、勝手に。私は勝手にそう考えてしまう。
おわりに
シリアスな世界を、どう見てもらうか。世間一般から見過ごされてしまうような世界に、どう光を当てるか。ここ最近考えることが多かったので、ARAMAKIさんの取組みを見て「こういうやり方もあるんだよなぁ」と、学ぶところが多かったです。私も頑張ろう!
ではまた次回!
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