過酷な青森、東京への旅。やっと東京へ到着です…。
十和田市現代美術館を出た私たちは、その足で七戸十和田駅へ向かい、深夜バスで一路東京へ…しかも4列シートで…満席…。まさに水曜どうでしょうの世界でした。
12時間の深夜バスを経て涼しい東京にたどり着き、東京都美術館の「コートールド美術館展」を見に行きました!
展示について
ロンドンにあるコートールド美術館。
[blogcard url=” https://courtauld.jp/ “]
そう、印象派の名作ぞろいのこの美術館、イギリスにあるんですよね。
「あれもこれも、教科書とかテレビで見たことあるやつ…」と言いながら見ていた娘(事前にぶら美を見せておいてよかった…)。受付でお絵描きボードをお借りして、色々絵を描きながら作品を見ていたのでした。他の来館者の皆様も、そんな娘を温かく見守ってくださっていて感謝…。
娘が題材に選んだのはセザンヌの「パイプをくわえた男」でした。「人物画なら描けそう!」なんて言ってチャレンジしていたのですが、やはりそう簡単には行かず…。
でも「自分で描いてみる」ことでやはり発見はあったようです。
「この人パイプくわえてるのに煙出てないのは、モデルをお願いして立ってもらってたからなのかな?」「首は短いのに肩幅がすごい広い気がする…真正面じゃないから?それともアレンジしてる?」などとブツブツ言い、描きあげるころにはぐったりしていました。「模写だけでこんなに疲れるのに、一枚絵を完成させるなんてどんだけ体力使うんだろ…」というのが主な学びだったようです。
グッズについて
さてさてグッズについてです!事前の評判の良さを聞いていたので買う前からワクワクでした。今回かなり散財してしまったので、ここからが長文ですよ…!写真盛りだくさんなので覚悟してください!
私の一番のお気に入りはこちら!作家ごとの筆致の違いを原寸大で表現!キャンバスバッジです。コートールド美術館の研究施設と言う側面を、ミュージアムグッズでも表現していたように思いました。
こちらのクリアファイル、片面はセザンヌ。そして…。
もう片面はピサロになっています。
セザンヌとピサロは互いにその才能と、新しい表現への挑戦を認め合った重要な仲間、友人なのです。その関係性をクリアファイルで表現しているのですね。
使いながら頭に入るし、これはナイスアイデア!他にも様々な関係性の画家同士のクリアファイルがあり、もっと買えばよかったと今更ながら後悔…。
紅茶とショートブレッドのセット。他にも絵柄があったので「あの人はこの作家の作品がいいかも…?」とプレゼントとして考えながら選ぶと楽しいぞ!
オリジナルグッズ以外にも、食品などの輸入品もふんだんに揃えられていたのですが、こちらにもこだわりがあるように思いました。どれも美味しそうですし、品がある。他のグッズとも調和していると感じました。
ここまでの写真を見てお分かりかと思うんですが…。私、セザンヌが好きなんだなって。なるべくバラバラな作家のものを買おうと思っていたのに、気がつけばセザンヌだらけ。展示室でもセザンヌ特集のコーナーに長く居てしまったし。グッズでこういう好みがわかるのも実は楽しいんです。
フィリップスコレクション展でも近いことを思っていたので、そちらも是非チェックです↓
圧巻なのはこの年表Tシャツですね。展示されていた作家21人の生きた時代が一目でわかるようになっています。タグまでしっかりこだわっていますね!
「この作家はすごく短命だったのね…」と切なくなったり、作家同士の年代の近さを実感したり、年表をグッズに取り入れることの面白さが前面に出ていたと思います。デザインがいいので老若男女問わず着れそうです。
今回は日本製のグッズが多く、特にこのノートのクオリティの高さは半端じゃないぞ!ミュージアムグッズは特に最近雑誌などで文具の文脈で語られることも多いのですが、こういう品質の面で文具沼の皆さんの評価を聞いてみたいところなのです。
話題のプレイングカードも買いましたよ!開封式は是非夫(元マジシャン)とやりたいところです。
こちらは石鹸。女性の前にさりげなく飾られている一輪のバラをイメージした香りとか…作品を生で見た人にはたまらない一品ですね。バーカウンターのお酒のにおいの中、一瞬香り立つバラを想像するだけでたまらないです。
大事なことなので何度も言いますが、こういう特設ショップでショッパーにプリントがあるのは相当なこだわりだと思います。真っ白なビニールバッグだっていいのに…というところを、いや良くない!ここまでこだわりぬいてこそ!という作り手の声が聞こえてきちゃいますから。
東京都美術館の常設のミュージアムショップにも、今回の展覧会に合わせたグッズが置いてありました。イラストレーターのOZAKI EMIさんのイラストが描かれています。
印象派という美術シーンを変えた、大きな時代のうねりのようなものを表現したイラストレーションだと感じました。人間関係や作品の、独特のグネグネした空気感。わかる人には「あ、れ、その絵はセザンヌの…?」ってなったりして、ふふっと楽しい。
おわりに
いやーいいショップってホント爆買いしちゃいますよね。どれも品質が高くて。何より、コートールド美術館そのものや出品作家へのリスペクトが伝わる内容だったのが、いちミュージアムグッズ愛好家として嬉しい限りです。
東京ミュージアムグッズ旅。まだまだ続きます!ではまた次回~!
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