【本日の一品】購入レポ!ブリヂストン美術館展のオリジナルグッズをゲットしました!

雨の予報だったのですが、奇跡的に晴れた春のある日、道立近代美術館にブリヂストン美術館展を見に行きました。


工事中のため休館中のブリヂストン美術館。その間を縫って、貴重な作品たちが北海道に集まっていました。

図録はもちろん購入。

それでは購入したグッズたちを紹介しましょう。まずはブックマーカー。額縁風のデザインになっていて、中の絵が異なる3種類ほどありました。

そしてこちらが目玉商品のチョコクッキー。モネの「睡蓮」があしらわれたオリジナルパッケージです。

今回ちょっと気になったのが、同じく睡蓮のマスキングテープ。

こちらがですね、私の説明ではちょっとわかりにくいかもしれないのですが…三分割されている睡蓮の絵と、ミニサイズの睡蓮の絵が連続で繋がっていて、三分割の部分を繋げると一枚の睡蓮の絵になるらしいのですが…

いやもう、どこがどこだかわからんわ!!何でマスキングテープにしたのだろう…無理せずシールにすれば良かったのに…。もしくは1枚ずつシールのように剥がれるマスキングテープにするとか…。

と、ちょっと疑問が湧き出るグッズになりました。

個人的にはこの青木繁の「海の幸」を太めのマスキングテープにして欲しかったところ。横長の作品だし、いいと思うんだけどなぁ。

いかがでしたか?マスキングテープについては思うところが多々あるので、近々自分の考えをまとめてみたいと思います。

それではまた次回!

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【本日の一品】第9回有限会社ナカジテクスでポスター発表のような手ぬぐいを発見!

シルクスクリーン作品といえば、道内では星槎道都大の中島ゼミでしょう。そんな中島ゼミの学生やOBが、毎年開催している展示会。今年でもう9回目なのですね。

楽しい即売会でもあるので毎年楽しみにしているのですが、なんと今年はカメラも携帯も持って行き忘れるという大失態…!

ということで、会場の雰囲気等は他のブロガーさんにお任せすることにして、私は購入したものをご紹介します。

じゃじゃん。今回は、橘内美貴子さんの手ぬぐいを2種類購入しました。
「アソビテキスタイル」という屋号で可愛らしい作品がたくさん並んでいたのですが、私が気に入ったのはこちらでした。

パイナップルとアボカドについて、「自由まとめ」と称し、まさにポスター発表かのようにずらりと豆知識などが詰め込まれています。

手書きの字も可愛いし、何よりイラストが素敵。アボカドの断面をこんなに素敵に描けるなんて…!

パイナップルバージョンもありました。

しかしこのクオリティ。本当に北大とかの卒論ポスター発表会などとコラボできないのかな?

最優秀ポスター賞をとった学生は、橘内さんとコラボして手ぬぐいを作ってもらうとか…それをミュージアムショップで販売するとか…。

大学を超えた作家と研究者のつながりのひとつとして、面白いんじゃないかなぁと思った次第。

ではまた次回!

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阿部寛文さんの個展「幽霊たち」を見てきました!

風の強い春の日、古くからの友人である阿部寛文さんの個展「幽霊たち」を見てきました。

阿部さんは現在ドイツを中心に活躍するグラフィックデザイナー、アーティストです。今回は東京、神戸、そして札幌でこちらの個展を開催しました。

ポール・オースターの名作のタイトルを借りたこの個展。自身の内面と深くリンクする色や形の表現の美しさが際立っていました。

そのため、幽霊そのものよりも、何かがそこに存在していたという陽だまりのような暖かな事実、もうそこにいない人の温かな気配、残されたものにとっていかにそれが重要か…という想いそのものが描かれているような気がしました。

ウェルカムドリンクで、阿部さんがドイツで手に入れたハーブティをいただきました。

今回は紙の質感も製作の重要な要素となったようです。ドイツや日本で手に入れた味のある紙や和紙が使用されています。

こちらは「まるをかく」というシリーズの作品で、ホームページには「2017年2月1日から1年間ノートに毎日まるを描き続けました。その記録も展示する予定です。」との記述がありました。

私は丸そのものよりも、こういう線の作品が好きでした。惑星やミツバチの軌道のような、生きている線だからです。

私は彼の作品を昔から見ている方だと思ったのですが、描く世界の範囲が、どんどん日常的なものに近づいていっていると思いました。

以前はもっと遠くにある真理を自分の手のひらの中にある力で、一生懸命描き出そうとしていた印象です。

しかし今は、いい具合に肩の力が抜けて、製作の素材における特性を生かし、足元をじっくり見つめながら歩き出そうとしていると感じました。

偉そうな感想でしたが、友達ゆえの愛情とお許しください。

ポストカードはひとつ600円でした。これはすぐ売り切れちゃいそうだな!

いかがでしたか?展示は4月30日までと短めなので、みなさまお急ぎ下さいませ。ではまた次回!

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マリオオデッセイの月の石を見つけた!?「地図と鉱石の山の手博物館」に行ってきました!

ここ数日は札幌も晴天が続き、雪もすっかり溶けてきました。雪が溶けると言う事は、娘は石を拾って帰ってくる日がまた始まったと言うことです。そう、娘は石が好きで、鉱物に目がない女子なのです。

ということで、この休日にサイクリングがてら「地図と鉱石の山の手博物館」に家族で行ってきました。今回は鉱物多めでお送りいたします。


鉱物の本の巻末によく名前が載っているこの館。扉を開けるとといきなり大量の鉱物が私たちを迎えてくれます。

「札幌の周りでこんなに素敵なのが採れるんだー!」と娘の目はらんらん。

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もちろん大人の私も楽しめます。とにかく大量の鉱物!岩石!寄贈されたものも多いようです。

蛍光鉱物にウキウキの娘。ブラックライトに当てると鉱物の色が変わって見えるのです。

誕生石のコーナーで宝石の美しさにも触れつつ…

やはり楽しいのは、鉱物を直接触れるコーナーのようです。

キラキラの見た目とは裏腹に、ズッシリと重たかった黄鉄鉱。

マインクラフトでお馴染みの黒曜石。ゲームを通じて鉱物を知るのもまた面白いですね。実際の黒曜石を見せることができて面白かったです。

触るときは鋭いのでお気をつけて。

そして娘のお気に入りがこの方鉛鉱。「これ!マリオオデッセイに出てきた月の石じゃない!?絶対この石をモデルにしたんだよ!」と娘大興奮。本当にそうなのかな?教えて任天堂さん!

受付に小さなショップがあったので、鉱物の写真を購入。三葉虫とアクアマリン、黄鉄鉱です。

そしてやっぱり娘はこういうのを購入していました。かなりお気に入りのようです。

説明書を読みながら、枕元に置いて眺めて眠りにつきました。よっぽど気に行ったようで何よりです。

いかがでしたか?鉱物好きは見逃せないこちらの館。こんどは道外の鉱物を扱う博物館にも親子で行きたいな。

ではまた次回!

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ついに目的地へ!十和田市現代美術館で10年越しの初個展にご対面する旅

さてさて、4日目の今回の記事で青森旅行記は終了です!

3日目の模様↓

http://momonoke.wpblog.jp/exhibition/vol61

2日目の模様↓

http://momonoke.wpblog.jp/exhibition/vol60

1日目の模様↓

http://momonoke.wpblog.jp/exhibition/vol59

 

今回は八戸からバスに乗って十和田市現代美術館に向かい、念願のラファエル・ローゼンダール「ジェネロシティ 寛容さの美学」と常設展を見に行きました。

バスで片道一時間半。旅も4日目にしてなかなかの移動時間に、やはりお尻がやられてきました。

チェ・ジョンファ「フラワー・ホース」

まずはこちらですよね。着いた途端にこれが見えてホッとしました。

今回はアーティストトークを聞きに来たのでした。ご本にもお会いできて、質問もできてもう胸がいっぱい…

彼の作品が「鑑賞者との双方向性」をテーマにしているのは何となくわかっていたけど、「絵画ではあり得ないウェブサイトの構図を現実に落とし込む」とかは、私が学生の頃に見ていた彼の作品から一気に進化したなーと感じたし、とても好きなテーマです。

ジャガード織りは彼が言うところの「機械式絵画」。人間の手が入らずに織り込まれて行く姿に惹かれたそう。

彼にとっては俳句もプログラミングなのだそうです。季語とか文字数などの制約もね、ある種の文法なんだろうね。考えたことなかったな。

プログラミング的手法を、あらゆるものに見出す彼の慧眼に感動しました。

欲を言えば作品数がちょっと少なく感じてしまいました…もうちょっと物量やスペースがあるのかなと思っていただけに、少し残念です。

ただ、青森はもちろん、国内の方にもっと知って欲しいアーティストであることは間違い無く、彼を紹介するテーマの展示だったのかなと思いました。

実際、老若男女多くの方が来館して、皆さんトークショーもとても楽しんでいて良い雰囲気でした。

ロン・ミュエク「スタンディング・ウーマン」

ここからは気になった常設作品をご紹介。

ロン・ミュエクの作品はやっぱりデカイですね。オバちゃんに渋い顔で怪訝な表情をされて見下ろされています。自分もなんか部屋の中でゴミを見つけた時とか、こういう表情するんだろうか。

アナ・ラウラ・アラエズ「光の橋」

アナ・ラウラ・アラエズの作品、めちゃくちゃ綺麗でした。ここだけぽわーっと別世界にいるみたいでした。

スゥ・ドーホー「コーズ・アンド・エフェクト」

大迫力のスゥ・ドーホーの作品。小さな人形彫刻が肩車をし合って出来ています。グラデーションも見事という他ない。最初ムカデ人間かと思って焦ってごめんな。

キム・チャンギョム「メモリー・イン・ザ・ミラー」

キム・チャンギョムのノスタルジックな作品。立体にプロジェクターで投影し、あたかもそこに本当に絵や水槽があるように見えます。

こういう手法はもう珍しくないんだろうし、プロジェクションマッピングの発展で完全に市民権を得た感じがします。だからこそ、このちょっと切ない内容や驚きの仕掛けに目がいってしまいました。

草間彌生「愛はとこしえ十和田でうたう」

午前中は晴れていて子供たちが遊びまくっていた草間彌生の作品。いいなぁ。遊具もいいけど、作品で遊べるのってすごくいいなぁ。

さてさて、またお尻が痛くなりながら八戸まで一時間半。苫小牧行きのフェリーが発車するまで夕飯を食べることに。

今回は目をつけていた「サバの駅」へ。

[blogcard url=”http://hachinohe-sabanoeki.com”]

 

棒鮨と串を注文したのですが、これが大正解!脂がのっていて味も濃くてどれも本当においしかったです。

店員さんも気さくに話しかけてくれて、またぜひ行きたいと思いました。

フェリーの受付のお姉さんが、「きゃー!メガネおんなじじゃないですかー!」っていきなり話しかけてくれたのにはビックリした&めちゃめちゃ嬉しかったよ…

そう、今回の青森の旅はみんな人が優しくてびっくりしました。道産子はすごく人懐っこいなんて言われるけれども青森の人だってそうだよーと思いました。

私の行った地域はそんなに訛りもきつくなく、そして私はちょっと道南の訛りが入っているので、お互いに親近感が沸きながらコミュニケーションが取れたかなと思います。

でもさすがに、身体弱いのに強行軍すぎたかもしれません。無事に帰ってこれてよかった。

いいものをたくさん見て帰れたので、これからの糧にしていきたいなーと思ったのでした。

次回以降、購入したミュージアムグッズたちを大量にご紹介!お楽しみに!

綺麗な朱色!麗しい漆の出土品を是川縄文館で味わい尽くす旅

さてさて、長々と綴ってきた青森旅も3日目。この日は青森市から八戸市に移動します。

1日目の模様↓

http://momonoke.wpblog.jp/exhibition/vol59

2日目の模様↓

http://momonoke.wpblog.jp/exhibition/vol60

 

移動は青い森鉄道に乗って。大荷物を持って(ほとんど購入したミュージアムグッズ)一時間半ほどかかりましたが、ほとんど寝ていたので苦にはなりませんでした。

そして到着したのが是川縄文館。

「ミュゼ」編集長の山下治子さんが各所で紹介していたレターセットが気になっていたのです。今回八戸に行くタイミングなので展示も見たいと思い、旅の予定に組み込んでみました。

[blogcard url=”http://blog.livedoor.jp/umproyamashita/”]

 

まず見に行ったパネル展。是川縄文館で保管されている泉山コレクション。その中でも、発掘調査記録の写真として撮影されたそのガラス乾板「写真」を中心にパネル展示が行われていました。

出土品だけではなく、調査中の様子も多く記録されていおり、当時の発掘方法や出土品の状況が良くわかる展示になっていました。

中でも驚いたのは、この写真を使って昭和5年頃に絵葉書が作られていたとのこと、昭和の初期からミュージアムグッズがここにあったのですね!驚きです。

なかなかコアな写真たち。個人蔵とのことでしたが、改めて商品化できたら即買いに行くのになと思いました。

続いて常設展示室内へ。やはり漆の出土品が多いからか、どことなく朱色でムーディな雰囲気です。

美しい…自室に欲しいんじゃー!

ここらへんとか娘と見たかったですね。漆塗りの櫛なんて初めて見ました。制作にも手間がかかっていそう。当時から大事に使われていたんだろうなぁ。

そしてこの土器のコーナーも好きでした。三内丸山遺跡のものより大振りで迫力があるのが展示されているのかなと。

これなんかかっこいいですねー!

このスタンプ型土器、本当にスタンプとして再現しないかな?欲しいんだけどな?さすがは版画の盛んな地域…

続いていよいよ、国宝「合掌土偶」の登場です。こんなにほぼ完全な形で出土したなんて奇跡みたいだなぁ。

あ、あの奥に…

きたー!合掌土偶です!

時空を超えて、展示室で孤独に祈り続ける合掌土偶…絵になる…今流行りのインスタ映えに女子が大挙して押し寄せる日はくるのだろうか…。

合掌土偶「それはそれで困る」

個人的には、これだけ人が「写真」に拘ってくれていることもないだろうと思うので、他人に迷惑をかけない限り賛成です。

話は逸れましたが、実物を見るとやっぱり特別な魅力がありますね。一気にファンになってしまいました。なので私のメモリーカードも土偶のお姿でパンパンですよ、ええ。

是川縄文館 ミュージアムショップ

展示を見終わってミュージアムショップをぶらぶら。こちらでも散財しまくったので、そのうちあげる記事をお楽しみに。

縄文カレー

お昼にこちらで縄文カレーを頂きました。これがすごい美味しくてがっつがつ飲み込みましたとな。この上に乗っているわらびなどの山菜が美味しくて、程良い塩気がたまりません。

個人的にはカレー屋さんはココイチよりもインデアンカレー(主に十勝で展開しているしょっぱ目のカレーチェーン店。札幌に来てくれないので筆者は常に飢えている)派なので、帯広から早く進出してほしいのと札幌中のココイチは破滅してしまえと思っています。(地味にカレー過激派)

そんなこんなで(どんなだ)次回は旅の目的地、十和田市現代美術館でラファエロ・ローゼンダールの展覧会へ向かいます。お楽しみに!

物量に感動!三内丸山遺跡と青森県立美術館を堪能する旅

青森旅行2日目の模様をお送りします。この日は晴れ、絶好の散策日和。体調も良く、ルンルン気分で目的地へ向かいました。

1日目の様子↓

http://momonoke.wpblog.jp/exhibition/vol59

三内丸山遺跡

バスに揺られてまず向かったのは、かの有名な三内丸山遺跡。修学旅行で来たことがあるような気もするのですが全然覚えていません。こんな大人になってから来るとは思わなかったなぁ。

大学院生時代に考古学のメンバーも同じ研究室を使っていたので、話を聞いて一度ちゃんと行ってみたかったのです。

平日でほとんど人がいなかったので、ボランティアガイドさんに捕まり遺跡の散策ツアーに参加することになりました。

私の他には神奈川から来た人が1人。あまりにも外が雪深いためスタッフさんから長靴を借りていました。大正解だと思います。

そう、あまりにも雪が深く、遺跡のほとんどはまっ白な節減の中で息を潜めていたのでした。

当然復元された建物も半分雪の中。ガイドさんと一緒にグイグイ中へ入って行きます。むしろガイドさんが一緒じゃなければ入る勇気がなかったかもしれません。感謝。

土器を捨てる場所、子供の墓、集会所など本当に多くの当時の暮らしの様子が残っていました。当時の平均寿命は30歳程度と聞きました。その短い生涯の中で、みんなで助け合って生きていたんですね。

やー。復元されているとはいえデカイです。樹齢うん百年の栗の木って、全然想像もつきません。当時はここにどんな森が残っていたんだろう?

遺跡のガイドツアーが終わり、ひとりでプラプラと博物館の中を見て回りました。

とても物量が多いのにすっきりと整理された展示で、これまたよく考えられているなぁと思ったのでした。

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まずはこの時の量とその展示方法!年代別に階段状になっていて、一目で土器の形の変遷が分かります。

土偶もたくさんあって、その迫力がすごいです。

そして私が気に入ったのが各コーナーに設けられている、このフォントとイラストでした。

このイラストのタッチが縄文時代を取り扱った博物館によくマッチしていると思いました。このイラストのグッズがあれば買いたいくらい!

そしてこの、何というか壁に立てかけるスタイルの展示方法も気にいりました。展示台に直に置かれるよりも非常に見やすく、それぞれの出土品をじっくり見ることができます。

ここらへんは、娘が来たら思わず「かわいい!」と言ってしまうことでしょう。

続いては土偶の製作体験。粘土をかたどって爪楊枝などで模様をつけていきます。

昨日、パンダのシャンシャンねぶたを作ろうとして失敗した私ですからね。あんまり期待せずに作ったのですが…

お、なかなか可愛いのでは!草間彌生のボディペインティングみたい!ボランティアスタッフさんにも褒められて意気揚々です。

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その後、10分ほど雪道を歩いて、青森県立美術館にたどり着きました。

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やはりこの建築が美しいですね。夜になって光る場面も見たかったなぁ。

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奈良美智作品のコレクションは非常に見応えがありました。他にも棟方志功の貴重な資料なども多数あり、常設展の面白さを再発見させられました。

青森トリエンナーレのClassical 部門も見てきました。私は個人的に椿昇さんの、「この部門は3年に一回ではなく、毎年開催が望ましい」という意見に賛成です。そうすることで、もっとバケモノのような作品が生まれてくると思ったからです。

正直、今回の部門では特に目を引く作品に出会えませんでした(もちろん私の好みなのですが)。でもこの土地は、毎年小学生が版画を刷っているし、有名な文学者も出生しているし、何というか良い意味でバケモノにような版画作品が生まれる、生まれうる土地だと思うんですよね。

トリエンナーレの方向性も、正直サイエンスアートの方向に寄りすぎず、青森でしか作れない作品と、この土地で生まれた人の精神性をアートでもっと見たかったなぁと思いました。

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色々考えながら宿に戻る途中で、工藤パンのイギリストーストを購入。地元パンと呼ばれるやつですね!ザクザクのチョコとピーナッツがとても美味しかったよ。まとめ買いすればよかった…!

次回は八戸に移動して、是川縄文館などに行った時の模様をご紹介します。どうぞお楽しみに。

ではまた次回!

冬の船旅は快適!青森の山奥へサイエンスとアートの関係を見に行く旅

札幌に訪れる観光客のようにがっちり防寒対策をして向かった青森アートの旅。今回は2月7日から2月12日までの3泊6日で実施しました。(うち2泊はバス内とフェリー内での宿泊)

この記事では1日目の模様をお送りします。やたら長いので戻るなら今ですよ。DSC03966

函館までは夜行バスで。一番後ろの列だったので、背筋も足も伸ばせて爆睡できました。

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函館から青森までは津軽海峡フェリーです。ビューシートなるものに乗ってみたのですが、これまた水平になるくらいリクライニングできて、全然人がいない…!

https://www.instagram.com/p/Be6diGYnDls/?taken-by=momonoke.museum

インスタ映えもゴイスー。写真 2018-02-08 11 20 35

降りるとすぐに花笠が出迎えてくれました。夜にねぶたのミュージアムに行くので楽しみ。

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インフォメーションセンターでバスの情報を聞き、いざお目当ての場所に向かいます。しかし、このバス停にポスター一つ貼ってなくて、着くまで非常に不安だったんだなこれが…

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バスに揺られて40分。AOMORIトリエンナーレ2017「Unlimited 」会場へ到着です。

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参加アーティストが非常に豪華だったので、これは見なくては!と。思ったのです。気になった作品をピックアップしてご紹介。

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まずは、池上高志+植田工「マリア、人工生命、膜、魚」を鑑賞。植田さんご本人が会場で作品の調整にあたっていたので、運良く作品についてお話を聞くことができました。

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展示会場全体を「母胎」に見立て、7つに細分化された作品を通して、生命とは何か、考えさせられる展開となっています。

ちなみになぜ7つなのかというと、太宰治の「津軽」に出てくる「七つの雪」からとったそうなのです。あらロマンチック。

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私が特に気になったのがこの作品。羊水のような膜の中にプカプカ浮かぶブロッコリーのDNA。それはまるで、母親の胎内で孤独に漂う胎児のようです。

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人工知能、人工生命の技術革新が続いていますが、この作品ではそれらの「母なるもの」とは何か。という問いかけをしているように思えます。

母胎のない生命予備軍と、母胎はあるのに実現できない子供たち。このあと登場する長谷川愛「(不)可能な子供」と対になるような作品かもなと思いました。

欲を言えば、個人的にはもう少し太宰治に寄せてくれたら胸が熱くなったなぁ。母の愛に飢えて放蕩を続けながら名作を産んだ作家と、青森という地域と、この作品がもっとリンクすれば、ここにしかない作品として楽しめたかなと思いました。 写真 2018-02-08 15 22 43

続いては長谷川愛「(不)可能な子供」。実在している同性カップルの遺伝情報の一部を解析し、どのような子供が生まれうるのか、顔立ちや性格などもかなり細かく表現されていました。DSC04043

こちらが「ぽわ子」ちゃん。ここまで分かっていて、技術的にはもう実現の尻尾が見えているのに、倫理的な議論が追いついていないことを目の当たりにしてしまいます。

牧村朝子さんの「今回の子供の名前、非現実的な名前にしないと、心が引き裂かれてしまいそう」というような言葉なんて、もう胸が痛いです。

寄せられていた意見がこちらに。個人的に気になったのが、同性間で子供が産めるようになると、「女がいらなくなるのでは」「男が必要とされなくなるのでは」という逆の意見が寄せられていたことでした。

倫理的な議論…でも私達の心の奥深くに「自分が必要なくなるのでは?」という思いが根底にあるのかもと思いました。人工知能の発展でもそうですよね。機会が発展すれば、人間はいらなくなるんじゃないかっていう。

むむむと考え込みながら学内のカフェ「ban cafe」へ。マスターの美味しいコーヒーとあんこサンドで、少し復活しました。私の下手くそな絵でお送りします。

バスの時間までひたすらスポーツの話してました。旅行先で野球の話とかすると文化の違いがわかって楽しいんですよー。おすすめです。

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青森市内に戻り、「ねぶたの里ワ・ラッセ」へ。ねぶたについては、祭りのニュースを見るくらいしか接点がなかったのですが…

ででーん!この迫力ですよ!カッコいい!DSC04063

自分のオリジナルねぶたを投影できるとのことで、私は話題のパンダのシャンシャンねぶたに挑戦してみました。もうこの時点で全然センスがないのがお分かりですね。DSC04064

はははは。さ、次に行きましょう。
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館内にはこんなにたくさんのねぶたが勢ぞろいしています。一つ一つがとても大きいので本当に圧巻です。写真 2018-02-08 17 29 20

古典的なモチーフから… DSC04077

こんなにかわいい動物たちまで!!  DSC04090

そしてなんとウルトラマンも!!  DSC04091

ねぶたは一夏の楽しみ。毎年新しいものを作り変えます。一年がかりで作るのにすぐ壊しちゃうなんてもったいないなーと思ってたけど、雪まつりだって儚いですよね。

お祭りってそういう一瞬に全力を尽くすみたいなところがあるから盛り上がるのかも。今度は是非お祭りの時期に行きたいものです。

次回は2日目の模様をお送りします。三内丸山遺跡と青森県立美術館に行ってきましたよ。

ではまた次回!

MURDER POLLENの展示会で真珠の島を纏った話

私がMURDER POLLENというアクセサリーブランドの存在を知ったきっかけは、雨宮まみさんの記事でした。

「それどこ」の雨宮さんの記事はどれも面白く、なかでもこのMURDER POLLENを紹介した記事がぐっときて夢中になりました。

MURDER POLLENさんは草花や動物など、自然界で強く優しく儚く生きるものたちを多くモチーフとして取り入れております。そう、私はミュージアムグッズオタクだし、博物館大好き人間だし、好きにならないわけがないのです。

特に天然石の行列のような作品を見ると、よく自分のinstagramでアップしているような、実のある植物を思い起させてくれるのです。これを自分の身体に纏えたら、そりゃもう幸せな気分になるでしょう。

いつか必ず絶対お迎えするんだ!と思い、instagramをチェックし続けたある日、メトロクス札幌さんにて展示会が開催されるとのお知らせを発見!

https://www.instagram.com/p/BayDDkjDIAJ/?hl=ja&taken-by=leonardo_abc_

これは行かなくては!と、いそいそと出かけてまいりました。

どこまでも目移りする世界

メトロクス札幌さんのドアを開けると、そこにはキラキラと輝く天然石が、星々のように散りばめられていました。

私が展示会に行った当日は、作家の山本亜由美さんが在廊しておりました。

石や材料について、作品のイメージについて、石が大好きな私の娘について…もう楽しくてお話が止まらず、今すぐにでもまたお会いしたい!と思うほど、クリエイティブなパワーがあふれ出ている素敵な方でした。

それにしてもこの数!どれも魅力的で頭がくらくらしてしまいます。まるでひとつひとつが絵画の世界や、映画のワンシーンのよう。

山本さんが「ぜひ試着してみてください!」「これが似合うと思います!」と薦めてくださったおかげで、自分はどのようなアクセサリーが似合うのか見えてきたのでした。

 

格好いい熊!! 10/17tue-10/26thu spiral showcase exhibition start!!

ayumi yamamotoさん(@leonardo_abc_)がシェアした投稿 –

ちなみにこの左端の赤いサンゴのネックレスを付けさせていただいたのですが、これが意外と似合うんですよ!自画自賛しちゃいますけど!

「こんなに派手なネックレス、似合うのかな…?」と思っても、付けてみなくちゃわからない。自分の顔立ちがこのネックレスに負けていない…というか、別に私はアクセサリーと戦争をしているわけではないのに、なぜ勝ち負けで、どちらの存在感が強いかで考えていたんだろう?と思うほど、自分にしっくり馴染み、自分の良さを引き出してくれました。

本当に、ぜひ皆さんも展示会に足を運んで、実際に身に付けてみてほしいです!

バロックパールが手元で輝く

季節は11月。そう、もうすぐクリスマス。ということで、自分へのクリスマスプレゼントに何かひとつ自宅へお迎えしようということになりました。

目を付けたのはリングのコーナー。MURDER POLLENのリングは、それこそ天然石が一枚一枚の花弁になっているような作品が印象的でした。

しかし今回は、ひとつの石をフューチャーしたようなリングが多く、私はこのバロックパールのリングにすっかり魅せられてしまいました。

そう、最近なぜか自分の中でバロックパールブームなのです。最近購入した「美の壺」の真珠編の書籍版も素敵だったし、これは運命なのかもしれない…

https://www.instagram.com/p/BbGRc-nHpd_/?taken-by=momonoke.museum

この本お勧めです。

付けてみました。可愛い!まるで真珠の島が自分の指に乗っているよう!最高!ということで、インスピレーションで選び、この子をお迎えすることにしました。

おわりに

購入ののち、近所のカフェで早速装着。あー幸せ。自分の指をいつまでも見つめしまいます。

自分にフィットするからこそ、お気に入りのアクセサリーが似合う自分に自信が持てる。このご時世に、自分の味方になってくれる心強いアクセサリーだなと思いました。

どれひとつとして同じものはない天然石の魅力にハマってしまうMURDER POLLENの世界。11月15日までメトロクス札幌での展覧会は開催されておりますので、ぜひ行ってみてください!

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「MURDER POLLEN EXHIBITION VOL.7」
2017/11/3(金)〜11/15(水)

メトロクス札幌
北海道札幌市中央区大通西26丁目1-18 円山アーク1F

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娘にはここら辺をクリスマスに買ってあげようかな。

私は上記3冊が欲しいです。

サプールの写真展で被写体の平和への意思を知る

久しぶりに写真展に行ってきました。大丸札幌7階ホールで行われている『サプール写真展「平和をまとった紳士たち」』です。

サプールとは何か。展覧会のチラシより引用します。

今なお内戦がいまだに続くコンゴで、90年以上続く独自文化”サプール”。世界最貧国の1つと言われる暮らしのなか、1か月の収入をはるかに上回る高額なブランドスーツを身にまとい、街を練り歩く男たちがファッションを通じて平和のメッセージを発信しています。

そんな彼らの姿を撮り続ける写真家のSAP CHANOの写真と映像が展示されていました。

ファッションでの”抵抗”

この日は、SAP CHANOさんと、写真家のヨシダナギさんのトークショーもありました。その内容も含めて写真展を見た感想を残していきます。

SAP CHANOさん(左)とヨシダナギさん(右)

色使いが派手でおしゃれなサプールの紳士たち。ただ、上の写真を見てわかるように、コンゴという国は本当に貧しい国です。

CHANOさんも「彼らはお金もないのに人生の第一優先がファッションなんです。家はボロボロだし、食べるものはないんだけど服は綺麗。なぜ彼らがファッションに力を入れるかというと、コンゴは独裁政権で言論の自由がないんです。だから『服が汚れるから争わない』と言って、平和のメッセージを伝えているんです」と仰っていました。

また、ヨシダさんも「アフリカ人って確かにおしゃれだけど、あんなに暑いのにきっちりスーツ着ているのはすごい。そして所作がとってもジェントルマン。外見だけじゃないなってのがわかります」

そう、彼らは「本当の紳士」であるために、「平和への意思」を体現するために、相当な、壮絶な覚悟を持っているのかもしれない…と思い知らされてしまいました。だって自分の人生をかけているんだもの。

長く内戦が続く中で、自分の主義主張を伝えるにはどうすればいいのか。鮮やかな色遣いとスタイリッシュなお洋服、美しい所作、ビシッと決まったポージング。

ファッションは、自分を着飾ることは、実は他者へ発信するメッセージそのものなんだと、そして彼らが伝える強い反戦への思いがあの独特の鮮やかさに込められているのだと。上辺だけではない、彼らの奥深い思いに触れることができた写真展でした。

気に入った写真

それではここで、私が心に残った写真を紹介してみます。

KENZOの鮮やかなネクタイ。こうしてみると、KENZOのデザインはアフリカンプリントに通ずるものがあるのかもしれない…素敵…

そしてこのカフスがおしゃれでした。時計のデザインですよー!派手な腕時計、赤いパンツと合わせているのもお似合いです。

そしてこの少年の強い瞳。マイケルジャクソンみたい。非常にかっこいい。彼も素敵な紳士への道を歩むんだろうな。

購入したオリジナルグッズ

さてさて、オリジナルグッズもたくさん購入しましたので、紹介していきます。

アンバサダーのドン小西さんの観点から、おすすめのファッションが載った写真のグッズには「ドン小西おすすめ!」的なマークもついてました。それを一切選ばなかった自分…ドン小西さんと趣味合わない…

まずはクリアファイル。5種類くらいあったかな。カッコよく街を歩くシーンのにしました。

ポストカードもたくさんありました。こちらも集合写真をセレクト。

これはマグネット。ポラロイド風のデザインになっていて、冷蔵庫に貼ったりして、生活の中に自然に取り入れられるデザインにしたとのことです。

そしてこちらはメモパッド。中をめくると…

表紙のデザインのほかに、このデザインと…

このデザインが使われていました。

そしてこのノートが素敵でした。

ページにはサプールのメッセージが記されています。

最後には名言集も。ちょっと心が弱っちゃったらこれを見て元気をもらうのです。

最後にこちらの付箋を購入しました。

こんな風に、ノートからサプールが飛び出す感じで貼ると可愛い!と提案されていました。

他にもオリジナルのバッチやカレンダーなどもあり、充実したグッズコーナーでございました。

興味のある方はぜひ行ってみてください。ではまた次回!

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サプール写真展「平和をまとった紳士たち」

  • ポストカード ¥162
  • マグネットシート ¥432
  • メモ帳 ¥648
  • ミニノート ¥540
  • ダイカット付箋 ¥432
  • クリアファイル ¥378

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こちらの書籍も販売されていました。