久しぶりに娘と演劇を見に行きました。弦巻楽団の演劇講座である「舞台に立つ」シリーズ、今回はリチャードⅢ世です。
さて、娘にとっては初のシェイクスピア、あんなに長い難しいセリフを聞いてちんぷんかんぷんにならないか?物語の背景をあんまり理解できないまま進んでもOKなのか…?などなど、母としてはいろいろ準備しようか迷ったのです。
でもね、その準備した「知識」を追いかけることが「観劇」になるのは嫌だなと思って。やめました。準備するの。簡単なあらすじだけ話して会場へレッツゴーー!
今はわからなくてもいい
まー小学生なので、途中でやっぱりちんぷんかんぷんになってましたけども、印象に残るシーンはあったようで。
今日は弦巻楽団の「リチャードIII世」を観てきました。
まずは、95分間のシェイクスピアを頑張って全部見た小学生の娘、頑張ったなぁ…(親バカ)#リチャード三世 #弦巻楽団 #舞台に立つ #演劇 #シェイクスピア— 大澤夏美 Natsumi Osawa【5月中旬に新刊『ミュージアムと生きていく』発売】 (@momonokeMuseum) November 25, 2017
「相馬さんの迫力すごい…!」「最後にリチャードを殺した男、ちょっとカッコよかったよね」などとポツポツ感想を漏らしておりました。
とにかく今回はおどろおどろしい呪詛が吐きまくられてて、娘も私も帰ってきて即バタンキュー。「芝居にあてられた」感じです。シェイクスピアの中でもかなりぐったりする内容だった(褒めてる)。#リチャード三世 #弦巻楽団 #舞台に立つ #演劇 #シェイクスピア
— 大澤夏美 Natsumi Osawa【5月中旬に新刊『ミュージアムと生きていく』発売】 (@momonokeMuseum) November 25, 2017
帰り道の新さっぽろ駅のエスカレーターでシェイクスピアごっこするくらいには楽しめたようです。よかった!
なんで小学生にシェイクスピアを見せるの?
全然関係ない話ですが、娘とこの間北海道大学総合博物館に行ったんです。すると触れる展示品の中にダイヤル式の黒電話があって、「これなにー?」とか言いながら、初めて触る黒電話の楽しさとその使い方を学びました。
するとすぐ次の週に、社会の授業で警察署に見学に行ったらしく、「110番の由来は黒電話のダイヤルからきている」と教えられ、ほかの子に比べ娘はより深くその話が心に残ったそうなんです。「あの時触っておいてよかったねー」と言っていました。
私が子供にシェイクスピアを見せたのも、同じ理由かもしれません。今はちんぷんかんぷんでもいい。難しいセリフしゃべって争いまくってんなーでもいい。
弦巻楽団「ナイトスイミング」を見せた時もそうです。
いつかこの子が「走れメロス」を読んだ時に、この舞台の本当の切なさを知るのだろう…と思うと、これまた泣けてきます。親子観劇も楽しい!と再発見できました。演劇シーズンにも連れて行こうかな。#ナイトスイミング
— 大澤夏美 Natsumi Osawa【5月中旬に新刊『ミュージアムと生きていく』発売】 (@momonokeMuseum) July 14, 2017
娘が現代文の授業で「走れメロス」を読み、その胸に深い感動を再度味あわせるための財産なのです。
彼女が世界史を学んで薔薇戦争の何たるかを知るとき、リチャード三世もまた、彼の人格を作り上げるような、恐ろしい歴史と環境の中で生きていかねばならなかったことを、娘は知るのだろう。それが私の何よりの楽しみです。
ちなみにゴッホ展もそうでした。展覧会が見終わった後の娘の後日談とかも面白かったので、購入したグッズと合わせてご紹介したいと思います。
それではまた次回!