【本日の一品】十和田市現代美術館でAKI INOMATA作品を堪能したの巻

前回の記事の続き、十和田市現代美術館へ娘と行ってきました。

[blogcard url=” http://towadaartcenter.com/exhibitions/aki-inomata/ “]

私は2回目の訪問だったのですが、娘は今回が初めて!バスの時間的になかなかハードな訪問でしたが、常設展も含めて楽しんでもらえたようです。その模様と購入グッズをご紹介!

展示について

今回の企画展は『AKI INOMATA:Significant Otherness 生きものと私が出会うとき』。私は茨城県北芸術祭でAKI INOMATAさんの 《やどかりに「やど」をわたしてみる -White Chapel-》 を拝見したことはありました。でもそれ以外の作品は初めてだったので、もうワクワクで!

そもそも生体展示が美術館では難しいだけに、十和田市現代美術館、やるな!という感じ。多くの課題を一つずつクリアしながら実現できた展示だったのではないかと思います。

《girl, girl, girl , , ,》2012

昆虫好きな私が気に入ったのは、《girl, girl, girl , , ,》2012でした。

女性の衣服の切れ端をミノムシに託したら、どのように纏うのか。そもそも私の暮らす地域ではあまりミノムシ自体を見かけず、「ミノムシに色紙を纏わせて遊ぶ」というのが日本に昔からあることも知りませんでした…。

この作品の根幹は「人間の性差による力学」であり、成虫のメスのミノムシも自らが作ったミノの中でオスが来るのを待つ存在であることと重ね合わせています。

女性服やメイクアップなどの「選ばれる存在であること」を女性に強いる文脈は未だに存在しています。それは「女子は二重でなきゃいけない」「モテコーデ」というパワーワードに示される通り…。

AKI INOMATA作品の、そういう生き物の創作行為を通じて、人間という生き物の在り方を見つめ直すという作風には、とっても勇気をもらえるのです。

《彫刻のつくり方かた 2018

娘が衝撃を受けた作品。最初は「これなんだろうね…?」と思って道をたどり、その先にあった映像作品によって、これがビーバーが齧って作った木材であることを知るという…!「うえええ!こういうのありなんだ!?」と。

現代美術は、そこにある作品に文脈を見る。では目の前にある作品がビーバーによって作られたものだとしたら、私たちは何を見出せばいいのだろうか。強い問いのある作品でした。

《やどかりに「やど」をわたしてみる》 2009~

娘に「AKI INOMATAさんってどんな作品を作る人なの?」と旅の前に聞かれ、どこまで詳しく紹介しようか迷ったものです。でも、とにかく作品を目にした時の衝撃を大事にしてほしくて、「ヤドカリの宿を作って、ヤドカリに住んでもらう作品とか作っているんだよ」とだけ言っておきました。案の定娘は「…あん?」となっていましたけど。

で、作品を見た娘。「すご…!」とやっぱり衝撃だったようです。やっぱり強い。パワーのある作品です。表現もコンセプトも素晴らしい。

この作品でヤドカリが背負っている殻は、AKI INOMATAさんが3Dプリンタで制作した、世界各国の都市を表現した殻です。

まずこの殻のカッコよさに、モノ作りが好きな娘は撃沈。「3Dプリンタが欲しいんだけど…」と帰宅してから夫に相談していたくらい。「自分が作ったものの中に、別な生き物に住んでもらうって発想、ホントどこから出てくるの?しかも超カッコいいし…」ととにかく驚いていた様子でした。

脱走しようとしたヤドカリに何か心が移ったらしく、「逃げ出そうとするヤドカリを応援したくなったな…」とも言っていました。そうよね、今いる場所を纏って生きているヤドカリが、「今いるこの場所から出ていきたい」という気持ちと重なることってあるよね…。ということで、思春期の子供たちにも見てほしいなと思いました。

私は特に地方都市に住んでいるので、首都圏に出ていく人の気持ちもわかりますし、現在の地方軽視ともとれる首都圏による政治に我慢がならない時もあります。それほど「私はどこに住んでいるか」を私は大事にしているわけです。

それと同時に「私はここで生きているんだ」という芯のようなものもあるんだと思います。それは私なりの土着性なのかもしれません。前回の青森県立美術館の展示でも、「北海道でどう生きるか」を考えさせられましたが、やはりここでも自分の中のそんな気持ちがあぶりだされた作品でした。

《愛はとこしえ十和田でうたう》 草間彌生
《平和の鐘》 オノ・ヨーコ
《ザンプランド》 栗林隆
《光の橋》 アナ・ラウラ・アラエズ

上記、娘が特に気に入っていた常設作品です。いやどれも本当に素晴らしく、「こんな公園や美術館が近くにあったら毎日行くなー」と言っていました。連れていってよかったです。常設展、ホントに何周もしていました。

グッズについて

グッズは以前購入した際のも既に記事にしています。よかったらこちらをどうぞ↓

http://momonoke.wpblog.jp/museum-goods/vol63

新たに購入したものをこちらでご紹介します~!

AKI INOMATA 記録集
『AKI INOMATA:Significant Otherness 生きものと私が出会うとき』 3,200円(税別)

AKI INOMATAさんの記録集はサイン入りをゲット!ポストカードとセットで買うとポスターがついてくるサービスも展開されていました(もちろんポスターもゲット済み。どこに貼ろうかな)。

ポストカード単品 352円
ポストカード3枚セット 990円

で、購入したポストカードはこちら。単品も3枚セットも買っちゃったよね…。単品の方は飾ったり使ったりするのに使おうかなと。

美術館オリジナルエコバック 550円

美術館オリジナルエコバッグも登場していたので購入してみました。最近、ミュージアムグッズパスポートのオリジナルバッグなどを作りたいなーと思っているので、こういう商品に目が行ってしまいます!

おわりに

さて、青森での美術館めぐりはここまで。ここから東京に移動して怒涛の博物館めぐりが始まりますよ!お楽しみに!

—————————————————

ミュージアムグッズの薄い本「ミュージアムグッズパスポート」発売中です!

[blogcard url=”https://museumgoods.thebase.in/”]

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします。

にほんブログ村 科学ブログ 科学館・科学博物館へ

にほんブログ村 歴史ブログ 博物館・記念館へ

にほんブログ村 美術ブログ 美術館・アートミュージアムへ

にほんブログ村 美術ブログへ

【本日の一品】青森県立美術館で青森EARTHとグッズを満喫の巻

先日、札幌を出発して青森~東京の旅をしてきました!

どうしても青森県立美術館と十和田市現代美術館の展示が見たくなって、でも東京に行く用事もあって…ということで、水曜どうでしょうのような強行軍を親子で敢行してきました。

この日はドハマり6というイベントに親子で出演して発表して、その後深夜バスで一路函館へ。イベントの様子はこちら↓

[blogcard url=” https://togetter.com/li/1423485“]

その後、これまた深夜フェリーで青森まで向かい、市場で海鮮丼を食べ、朝からやっている銭湯で湯につかり、ダラダラ時間を過ごしてから青森県立美術館へ向かいました。

展示について

今回の目的はこちらです!青森県立美術館で開催中の「いのち耕す場所 農業がひらくアートの未来」

[blogcard url=” http://www.aomori-museum.jp/ja/event/88/ “]

まずは若手作家の活きがいいなー!という感想です。私と同世代の作家の新しい作品を積極的に展示している印象で、好感を持てました。深淵なテーマでしたが、作家の躍動感のおかげで娘もかなり楽しめたようです。

娘と私はザ・ユージーン・スタジオの「 Drawing; Model room for Agricultural Revolution 3.0 」が気に入りました。特に娘はかなり好きになったようで、「何か…この作家さんと交流したい気分…話したい…!」と興奮しております。

[blogcard url=” https://the-eugene-studio.com/ja/project/drawing-model-landscape-room-for-agricultural-revolution-3-0/ “]

あとは教育版画にかなりのスペースが咲かれていたのも嬉しかった!魔女の宅急便でウルスラが描いた絵の元になっている版画も展示されているので、ホント必見!ですよ!

[blogcard url=” https://www.acci.or.jp/hanga/shokai/main.html “]

私は青森の教育版画が大好きなのですが、「農と暮らし」を版画で後世に共有し続けるのが、子供たちにとって良いことなのかと言われれば、ちょっと疑問が湧いたことも事実です。苦しみと土着の記憶を絶えず子供たちに植えつけている気もしていますし…それが逆に青森が素晴らしい作家を生んでいる一因なのかもしれないとも思いましたが…。もう少しそのような自己批判の視点も欲しかったような気がしています。

図録めっちゃ面白いので買うべき。

北海道でどんな「農」の展示をするかと考えながら見ていて、「開拓」の際にアイヌとの攻防があったわけで、それを避けては通れないなと言う印象も受けました。現に、今年の芸術の森美術館での砂澤ビッキの展示の際に、アイヌに関する記述がほとんどなかったのですが、それがかえって不自然な印象を与えたのではないか…と思っています。

北海道の人間が(というか道産子としての私自身が)自分たちの歴史をうまく語れない、引き継げないでいるのも、現在進行形のこの問題を、自分たちの言葉で語る術をうまく持てないまま今日に至ったからではないか…と考えています。これをどう展示するかは大きなテーマなので今回扱えるかどうか分かりませんが、悶々と考えさせられました。

いずれにせよ、この展示ができる青森県立美術館の存在を非常にうらやましいと思ってしまいました。農とアートの「関係性」を強く見せつけられ、やはり北海道は政治的に切り開かれた土地なんだということを実感しています。

グッズについて

以前青森県立美術館いったときに結構グッズを買ったので、今回はちょっと少なめです。

http://momonoke.wpblog.jp/museum-goods/vol65
手ぬぐい 雪ななこ 1,150円

青森県立美術館の手ぬぐいって何色かあって、しかも全部柄が可愛くて迷うんだこれが…今回は津軽塗の中でもななこ塗の模様をイメージした手ぬぐいを購入してみました!素敵~!

[blogcard url=” http://www.tsugarunuri.org/pattern.html “]

次回も青森旅の様子をレポしたいと思います~!ではまた!

—————————————————

ミュージアムグッズの薄い本「ミュージアムグッズパスポート」発売中です!

[blogcard url=”https://museumgoods.thebase.in/”]

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします。

にほんブログ村 科学ブログ 科学館・科学博物館へ

にほんブログ村 歴史ブログ 博物館・記念館へ

にほんブログ村 美術ブログ 美術館・アートミュージアムへ

にほんブログ村 美術ブログへ

【本日の一品】旭川でブリティッシュ・オートマタを見てきたの巻

終わった展覧会は書かないルール、破ります…。そのルールで、我が家には紹介していないグッズ、沢山あるんですけどね。

8月の終わり(だいぶ前じゃねーか)に、北海道立旭川美術館に行ってきたのでした。目的はこちら。

じゃじゃん。「ブリティッシュ・オートマタ ポール・スプーナーと英国現代からくり人形の世界」を見に行くためでした。

衝撃のブリティッシュ・オートマタ

これがすっごく面白くて、間違いなく今年の展覧会ベスト5には入りますね。この時期、札幌ではテオ・ヤンセン、帯広ではチームラボをやっていたりと、夏休みの子供向けの展覧会が多かったのですが、私はこちらの展覧会がベスト!だと思いました。

ポール・スプナー&マット・スミス《スパゲティを食べる男》
※こちらの作品のみ撮影可でした。

イギリスのからくり人形の世界。ポール・スプナーの作品を中心に、現代のからくり人形が紹介されていたのですが、そのほとんどが動かせるんですよね。展示にボタンがついていて。もう衝撃。札幌だったらできるかな…?と思うほど、多くの作品が動かせるものになっていました。

その複雑な挙動はもちろんのこと、イギリス独特のブラックユーモアと言っていいのかな…そういう皮肉に満ちた作品テーマの連続で、所変わればからくり人形で表現される世界はこんなに変わるのか!と驚きの連続でした。

他の作品、展覧会フライヤーにも少し載っています↓

[blogcard url=” http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/abj/automata.pdf “]

購入グッズ

さて購入したグッズ。ホントは展示されている作品たちを連れて帰りたい…こんな気持ちになったのは久しぶりでした。

ポストカード 各110円

まずはポストカードを二つと。

缶バッジ《スイス・アーミー・ナイフ》 520円
缶バッジ《仮面の下は誰?》 520円
缶バッジ《アヌビスの手品》 520円

缶バッジを3種購入しました。特に最後の《アヌビスの手品》は、持ち上げたピラミッドの中身が自在に変化する仕掛けになっていて、生で見るととっても感動するんですよ~!

おわりに

いかがでしたか?

「あーいい展示を見たなー…」と満足しきりで帰れた、とても面白い展覧会でした。子ども連れで来ればよかったな、とちょっぴり後悔しています。

それではまた次回!

—————————————————

ミュージアムグッズの薄い本「ミュージアムグッズパスポート」発売中です!

[blogcard url=”https://museumgoods.thebase.in/”]

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします。

にほんブログ村 科学ブログ 科学館・科学博物館へ

にほんブログ村 歴史ブログ 博物館・記念館へ

にほんブログ村 美術ブログ 美術館・アートミュージアムへ

にほんブログ村 美術ブログへ

【本日の一品】「みんなのレオ・レオーニ展」で原画の世界を満喫したの巻

東京ミュージアムグッズの旅、これで最後です!とっても楽しみにしていた「みんなのレオ・レオ―ニ展」を見てきました。

フォトスポット撮ったのにブレブレで申し訳ないす…。

私が行ったのは平日だったのですが、それでも盛況でした!なんせレオ・レオ―ニ、人気の絵本作家ですもの。大人から子供まで、世代を超えたファンが多かった印象です。

[blogcard url=” https://www.asahi.com/event/leolionni/ “]

数多ある作品の紹介、原画、絵画や彫刻まで、幅広く彼が手がけた仕事が見れたのが面白かったです。絵本作家になる前、グラフィックデザイナーをしていたこともここで初めて知りました。

オリジナルグッズ

そしてグッズも話題になっていました。ミュージアムショップと特設ショップは人だかり。こんなに一度にレオ・レオ―ニのものが買える機会なんてなかなかないですからね。

絵本原寸クリアファイル 600円

まずはオリジナルグッズ。「あおくんときいろちゃん」のクリアファイルです。本当に絵本を手に取ったようなデザインが可愛いですね。

右側のあおくんときいろちゃんのシートを開いたファイルの中に入れて…

色が変わるのを楽しめるようになっているのです。絵本へのリスペクトが伝わるクリアファイルですよね!

ポストカードセット 500円

こちらは会場で展示されている5点の原画のポストカード。そう、今回の展覧会の見どころの一つとして、この原画の存在があるのですよね。絵本「スイミー」に実際に使われているものとはちょっと違うらしいのです。ぜひ注目!

「あおくんときいろちゃん」ポストカード 150円

このポストカードもね…宛名面まで可愛いという…こういうひと工夫ホント大事…。これからグッズを作る方にぜひ参考にしてほしい…。

その他グッズ

1回の特設ショップでは、その他のグッズも充実しておりましたよ!

カード製作キット 972円

こちら、イチオシ。お魚のスタンプを使って、実際にスイミーの一場面を作ってみようというものです。スタンプがついているので他の紙に押してもいいし、長く楽しめるグッズだなと思いました。

レオ・レオーニ飴(スイミー) 1,058円

あとはSNSで話題になっていたこちらですね。「スイミー」のキャンディ。この飴、全部赤いのかと思いきや…。

こんな風に、ひとつだけ黒い飴が混じっているんです。食べるのが勿体ないなー。家族で黒い飴取り合いになっちゃいそう…!何とも「映える」グッズですね。

東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館 のオリジナルグッズ

東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館のオリジナルグッズも買ってきましたよ!

「望郷」切手 370円

その名の通り、主要な収蔵品は東郷青児作品です。その切手が売られているので買っちゃいました。切手もね…沼だから入らないようにしているのですが…東郷青児の作品が切手になるなんて、一気にハガキが華やぎます。

ピンズ/ひまわり 980円

収蔵品がいくつかピンズになっていたのですが、私はやっぱりこれを選んじゃいました。ゴッホの「ひまわり」です。展覧会会期中も見られるようになっていましたよ。なかなか忠実に作られていますよね。これは買い!

おわりに

いかがでしょう、意外と盛りだくさんに買ってしまいましたね。

東京旅はこれでひと段落。また11月初めに行く予定なのでその際にまた記事にできればと。それまでの間は、もう終わってしまいましたが道内でやっていた展覧会のグッズですとか、コラムなどを載せようかなと思っています。引き続きお付き合いくださいませ。

それではまた次回!

—————————————————

ミュージアムグッズの薄い本「ミュージアムグッズパスポート」発売中です!

[blogcard url=”https://museumgoods.thebase.in/”]

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします。

にほんブログ村 科学ブログ 科学館・科学博物館へ

にほんブログ村 歴史ブログ 博物館・記念館へ

にほんブログ村 美術ブログ 美術館・アートミュージアムへ

にほんブログ村 美術ブログへ

【本日の一品】初訪問!太田記念美術館で話題のマステを購入したの巻

東京でのミュージアムグッズの旅。続きましては太田記念美術館へ。

何気に初訪問だったんですよね。ほとんど渋谷行かないもんですから。今回の企画展は「青のある暮らし ―着物・器・雑貨」でした。

[blogcard url=” http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/exhibition/lifewithblue “]

戸栗美術館との連携企画で、浮世絵と陶磁器を中心に暮らしの中の「青」をピックアップした企画。すごく好きな色なだけに、展示を見ているだけでメロメロになる良企画。熱い東京ですが非常に涼しげな展示でした。

さてグッズ。私はこちらのマスキングテープがお目当てなのでした。

歌川幾英「しん坂かげゑづくし」のマスキングテープ。雑誌などでミュージアムグッズの特集が組まれたときに、結構掲載されているグッズだと思います。元の浮世絵が素晴らしいだけに、こうやってグッズ化されると本当にどこにもないオリジナリティが生まれますね。

歌川国芳、歌川広重、の描いた猫のシールも購入。国吉はシャープでリアル。広重は丸みを帯びて可愛い感じがよく出ています。

次回も続きます!ミュージアムグッズの旅!どうぞよろしくです~!

—————————————————

ミュージアムグッズの薄い本「ミュージアムグッズパスポート」発売中です!

[blogcard url=”https://museumgoods.thebase.in/”]

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします。

にほんブログ村 科学ブログ 科学館・科学博物館へ

にほんブログ村 歴史ブログ 博物館・記念館へ

にほんブログ村 美術ブログ 美術館・アートミュージアムへ

にほんブログ村 美術ブログへ

【本日の一品】國學院大學博物館で考古学グッズを購入したの巻

さて通常更新。東京でのミュージアムグッズの旅の続きです。

じゃじゃんっと土器が沢山!國學院大學博物館に行ってきたのでした。

実は大学博物館って全然回れていなくて、ミュージアムグッズの中でも大学博物館のものってまだまだ手持ちが少ないんです。

こちらの國學院大學博物館も初めて訪れたのでした。

はー文句なく素晴らしいコレクション。北海道ではなかなか見られない出土品が沢山でした。特に美しい装身具の数々は娘も興味を持ちそう!

「埴輪」キャンバスポーチ 400円

さてさてグッズです。國學院博物館の中心となるグッズはデザインが統一されていて、セットで持ってもおしゃれだなーと思います。

「矢じり」キャンバストート 700円
ハンドタオル「装身具」 300円

特にこの装身具のタオル!安いし、沢山そろえて自宅の洗面所に置いておきたいな…。

火焔型土器クリップ 900円

こちらのクリップは、火焔型土器好きな義母にもプレゼントしました。すごく喜ばれましたよ。プレゼントにも良い丁寧な作りですね。

次回も続くよミュージアムグッズを求めてふらふらと。それでは~!

—————————————————

ミュージアムグッズの薄い本「ミュージアムグッズパスポート」発売中です!

[blogcard url=”https://museumgoods.thebase.in/”]

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします。

にほんブログ村 科学ブログ 科学館・科学博物館へ

にほんブログ村 歴史ブログ 博物館・記念館へ

にほんブログ村 美術ブログ 美術館・アートミュージアムへ

にほんブログ村 美術ブログへ

【本日の一品】サントリー美術館のグッズで「本物志向」を体感したの巻

はい、通常更新の本日のミュージアムグッズ紹介です。今回はサントリー美術館のミュージアムショップに行ってきました!時間がなくて展示を見ることができなかったのが悔やまれるぜ…。

購入したグッズ

土地柄だからか、収蔵品を活かすとこうなるのか、サントリー美術館のオリジナルグッズ、非常に質が良くて上品、その分単価が高い気がしました。それでもお客さんは熱心に見入っていましたよ。

オリジナルノート 1,080円

このオリジナルノート、《重要文化財 清水・住吉図蒔絵螺鈿西洋双六盤(部分)》がモチーフなのだそうです。ノートにこのお値段…?と引くんじゃなかれ、このプリント、製本の抜かりの無さ、元の双六盤への敬意をひしひしと感じる一品です。

[blogcard url=” https://www.suntory.co.jp/sma/collection/gallery/display?id=184 “]

手ぬぐい  白泥染付金彩芒文蓋物  918円

この手ぬぐいも素敵ですよね!尾形乾山の《 白泥染付金彩芒文蓋物 》がモチーフになっています。蓋裏、身の内側なのかな。染めも実物にかなり肉薄している!

手ぬぐいって、いくら名品がモチーフでも、出来上がりが安っぽかったりすると持っていて恥ずかしかったりすることもあるので…これはさすがのクオリティ!

[blogcard url=”https://www.suntory.co.jp/sma/collection/gallery/detail?id=242 “]

鼠草子絵巻オリジナルTシャツ 3,200円
絵巻のような箱に入って売られているのも珍しい!

新商品としてTシャツも出てました!鼠草子絵巻がモチーフです。

人間の姫君に逃げられた後、残された嫁入り道具を見てネズミの権頭が涙する名シーン。このシーンを選んだのも面白いし、残された嫁入り道具の描写一つ一つも際立っていますし、何より本物の鼠草子絵巻が見たくなる!

[blogcard url=” https://www.suntory.co.jp/sma/collection/gallery/display?id=550 “]

おわりに

いかがでしたか?

常設のオリジナルグッズで、こんなに品質の高いグッズは久しぶりに見たぜ…!ってくらい、ミュージアムショップで一人興奮していました。

これらのグッズから、作り手による自分の館のコレクションへの敬意と誇りが伝わってきますね…。この価値を分かってくれる来館者が集うサントリー美術館ならではのグッズでした。

それではまた次回!東京でのグッズハンティングは続きますよ~!

—————————————————

ミュージアムグッズの薄い本「ミュージアムグッズパスポート」発売中です!

[blogcard url=”https://museumgoods.thebase.in/”]

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします。

にほんブログ村 科学ブログ 科学館・科学博物館へ

にほんブログ村 歴史ブログ 博物館・記念館へ

にほんブログ村 美術ブログ 美術館・アートミュージアムへ

にほんブログ村 美術ブログへ

【本日の一品】虫展で、自然をデザインの力で解剖することの意味を考えるの巻

重ための展示を見たあとは、デザインについて考えたの巻。21_21に行ってきました!

虫好きの私にはたまらんわい!でも元デザイン学徒として、「昆虫をデザインをお手本にする」という話はまあよく聞きましたし、どういう展開になっているのかなーと思っていました。

[blogcard url=” http://www.2121designsight.jp/program/insects/ “]

展示について

大量の昆虫標本。手前のバイオリンムシがかっちょいいよねー。

近くを歩いていた人が「標本?ってことはこれ本物?えー!初めて見た!」と衝撃のセリフを言っており、ここの会場でやるということだけでも意味はあるんだなと思いました…。

「昆虫をデザインのお手本にする」ということは、「昆虫をデザインという視点で分解して再編集する」ということなのだと思います。そういう意味では、普段昆虫展などに行かないような人たちには、「こんな見方もあるんだ!」と思ってくれるんでしょうし、デザインを「おしゃれに彩ること」だと思っている人には、そもそもデザインとは?ということを問いかける意味でも重要な展示だったと思います。

冒頭の私のセリフじゃないですけど、「昆虫ってかっちょいいよねー」というその形態美にしか興味がなかった人にも、様々な観点から昆虫の研究は可能なんだということを示しておりましたし、非常に興味深かったです。

ただ個人的には、「デザインあ」の昆虫版のような印象を受けてしまって、まあそれがこの館のカラーや手法なのだと言われればそれはそうなんでしょうけど、正直ちょっと食傷気味でした。

また、水江未来さんの作品、詳細は語りませんが、あくまでもアート作品であるものを、「研究を経て分かったことを表現している」ように見えてしまって、それは大きな誤解を与えるのでは?と懸念しています。Twitterのやり取りでそんなくだりを見つけてしまいました。ここには載せませんが。どこまで本当なのかわからないのも、鑑賞者を不安にさせるという意味では御法度では。

「MAO MOTH LAOS」岡篤郎、小林真大

個人的に一番好きなのはこちらの作品。ラオスのブークンという村でフィールド研究者とブレイクダンサーとして活動している、小林マオ氏の蛾とブレイクダンスしている映像作品です。

ラオスでは一部の蛾を食用にしており、虫を嫌がる人は少ないそう。

互いが互いの存在に見向きもしていないようで、でももっと深いところでは互いに影響を与え合っている存在。そんな「人と虫の関係性」を見ることができて、非常に面白かったです。

ウサギノネドコについて

京都を中心に活躍されているウサギノネドコさんのポップアップショップもありましたので、寄ってみましたよっと!

展示品の松ぼっくりを閉じ込めた作品ですかね。こんなに大きくても仕上がりが非常にきれい。これが欲しい。何度でも言います。これが欲しい…!

前から欲しいなーと思っているものの一つとして、Sola cubeのサイドテーブルがありました。今の私ではとても手が出ない値段なので、死ぬ前に…死ぬ前に買えれば…と重たい愛情を注いでいる商品です。

購入したもの

オリジナルではないのですが、グッズも購入したのでご紹介しますー!

「BUTTERFLIGHT」BAKU MAEDA

こちらを買いたくてショップに行ったくらい素敵な作品。前田麦さんに以前直接こちらの画像を見せてもらったことがあり、今回ポストカードとして販売されると聞いて、心の中が阿鼻叫喚。スパッと購入しました。

オリジナルグッズではないのですが、昆虫に関する商品がセレクトされていていい感じのショップ展開になっていたと思います。

おわりに

さてさて、ここまでの3館でかなりの時間を使ってしまったので、次回行く先はショップだけの訪問になってしまいました。残念…。でも素敵なグッズを買ってきたので紹介させてください!

ではまた次回~!

—————————————————

ミュージアムグッズの薄い本「ミュージアムグッズパスポート」発売中です!

[blogcard url=”https://museumgoods.thebase.in/”]

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします。

にほんブログ村 科学ブログ 科学館・科学博物館へ

にほんブログ村 歴史ブログ 博物館・記念館へ

にほんブログ村 美術ブログ 美術館・アートミュージアムへ

にほんブログ村 美術ブログへ

【本日の一品】塩田千春展「魂がふるえる」にて塩田作品のアーカイブに触れた話

さて昨日の続き。ボルタンスキー展の後にさらにボリュームのある展示が続きます。そう、塩田千春展を見に行ったのでした!

[blogcard url=” https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/shiotachiharu/ “]

展示について

塩田千春 《小さな記憶をつなげて》 2019年
この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 – 非営利 – 改変禁止 4.0 国際」ライセンスでライセンスされています。

私はかなり天邪鬼な性格なので、皆が作品の前で写真を撮っているとかなり萎えてしまうタイプで…記念写真の背景のように撮影している人もいたので、写真は控えていました。なので今回掲載する展示の写真もこれだけです。

この《小さな記憶をつなげて》はパッと見たときからかなり好きな作品でした。これまで塩田作品でモチーフとなっていた物たちのミニチュアが、赤い糸でつながれています。まるでこれまでの塩田作品の連続性を物語っているよう。

そう、今回は塩田作品のアーカイブや、舞台美術についても触れられていた点が非常に興味深かったです。不勉強なもので、マリーナ・アブラモヴィッチやレベッカ・ホルンに師事していたことなどをここで知りました。彼女の当時から今の作風の連続性について頷ける点も多々あり、そういう意味でとても楽しめました。

ただ、展示タイトルの「魂がふるえる」や、キャッチコピーの「たましいってどこ?」というテーマを、キュレーションから感じることは難しかったです。それこそ大回顧展と銘打った方が楽しめたような。

グッズについて

さて、ここでもグッズを。こちらも展覧会の規模の割にはグッズの種類は多くなかったです。

トートバッグ(白) 2592円

これだけはせめて買うぞ!と思っていたのが、こちらのバッグ。展覧会のキャッチコピーが印刷されています。写真は娘にモデルになってもらいました。

こういうサコッシュ風なバッグに弱いんですよね。サコッシュがはやったタイミングでもっとミュージアムグッズ界にサコッシュの嵐が吹き荒れるかと思ったら、意外とそうでもなく。トートバッグ勢強いなぁ。

ポストカード《不確かな旅》 162円

あとはポストカードをひとつと…。

森美術館レターセット 486円

森美術館のオリジナルレターセットを購入しました。森美術館のオリジナルグッズって実はあんまり持っていないので、ちょこちょこと買い集めたいと思っています。マフラータオルとかね、ちょっと値が張るけど可愛いんだよね。

ということで、今回は塩田千春展のご紹介でしたー。しばらく東京での展覧会ウォッチとミュージアムグッズハンティングの模様が続きますので、引き続きよろしくお願いいたします。

ではまた次回~!

—————————————————

ミュージアムグッズの薄い本「ミュージアムグッズパスポート」発売中です!

[blogcard url=”https://museumgoods.thebase.in/”]

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします。

にほんブログ村 科学ブログ 科学館・科学博物館へ

にほんブログ村 歴史ブログ 博物館・記念館へ

にほんブログ村 美術ブログ 美術館・アートミュージアムへ

にほんブログ村 美術ブログへ

【本日の一品】クリスチャン・ボルタンスキー「Lifetime」に自分の地獄は無かった話

さて今回から、博物ふぇすてぃばる!に参加した際にちょっと日程を長めに取ったので、回ってきた展覧会とグッズを紹介します!今回は展示の感想が長いよー!

展覧会の感想

まずはボルタンスキーです!大回顧展ということで作品のボリュームもあり、そういう意味では見応えがありました。

[blogcard url=” https://boltanski2019.exhibit.jp/ “]

《幽霊の廊下》(2019年)

一通り作品を見たのですが、正直、会場を出たときにうーんと首をひねってしまいました。「これは、私の物語にはなりえないな」と思ってしまったのです。

「Lifetime」というからには、これらの作品は私の人生、あるいはその地獄が映し出されているのかと思っていたのですが、そこに私の分はありませんでした。

《スピリット》(2013年)
《アニミタス(白)》(2017年)

ボルタンスキーの原点はホロコーストです。そこには人間の地獄があります。そして彼は人の地獄や深淵を見つめ、その後の人生をどう生きていくのか、あるいはどう生きてきたのかを残すことを作品の核に据えてきた人だと思っていました。

ただ、今回の作品群を見てみると、それらの地獄を作品としてまとめることに注力しすぎていて、演出過剰になっていた印象も否めません。

《ミステリオス》(2017年)

個人的な地獄の話をしてしまえば、私の地獄は東日本大震災で家族が被災し、深夜のニュースの行方不明者リストの中にその名前がないか、ひたすら探し続けたことです。その地獄をこの展覧会で見つめ直すことができただろうか、と思っていたのですが、ボルタンスキーの捉えた地獄の中にやっぱり私はいませんでした。

なぜそこに私はいなかったのか。それは私の鑑賞の仕方によるのだろうか、とも考えて何周もしました。でもやっぱり駄目でした。まるでボルタンスキーの作品は自分自身のためだけに作られているようで、私の入る場所がなかったように感じてしまったからでした。

《黒いモニュメント、来世》(2018年)

ひとつだけ気になるのが、今回の巡回先に長崎があることです。長崎で観る方はどのような感想を持つのかが非常に気になります。キュレーションも変化させるのか?正直言ってみたいくらいなのです。

「私の感想は作家批判なのか?キュレーション批判なのか?」とも考えてみました。最初はキュレーションがいまいち、と思っていたのですが、その辺が長崎ではっきりするのかもしれない、とも思っています。

長崎という土地は、非常に複雑な多重構造のレイヤーによって構成されていると考えています。他国との交流、幕末の激動、戦争…どのレイヤーも、長崎の人は非常に大切にしていると感じます。その人たちがボルタンスキーをどう評価するのか、個人的には非常に楽しみです。

グッズの感想

さてグッズの紹介です!今回は展覧会の規模の割には、グッズの種類がロゴグッズに収束していたように感じました。

オーナメント 各864円

その中でも目を引いたのがこちら。何だかお分かりになりますかね?

《幽霊の廊下》(2019年)

そうです。展示にあった《幽霊の廊下》。こちらがまさにグッズになっていたのでした。

全4種のオーナメント。最初は気に入ったものだけ買おうかなと思っていたのですが、まーね、全部買っちゃいますよね。

手に取ったときは正直、こういうのありなのか…?と思ってしまったことも事実。だって作品そのものじゃんねこれ。これってグッズと呼んでいいのか…?作家が良ければOKなのか…?みたいな。今も答えは出ていませんが。

ノート(シルバー) 972円
ポストカード 各162円

あとはシルバーのロゴノートとポストカードを購入。ポストカードは撮影不可の作品を選んで購入してみました。

いかがでしたか?なかなか考えさせられることが多かった展示なのですが、実はこの後、もうひとつボリューミーな展示を見に行ってきたのでした。それはまた次回に!ではまた~!

—————————————————

ミュージアムグッズの薄い本「ミュージアムグッズパスポート」発売中です!

[blogcard url=”https://museumgoods.thebase.in/”]

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします。

にほんブログ村 科学ブログ 科学館・科学博物館へ

にほんブログ村 歴史ブログ 博物館・記念館へ

にほんブログ村 美術ブログ 美術館・アートミュージアムへ

にほんブログ村 美術ブログへ