Coinで悶絶もののキャンドルを作った話

 

3/19(日)にSpace1-15のCoinにて、とってもかわいいキャンドルを作ってきました!こちらの記事を見て一目ぼれ。ぜひ作ってみたいとすぐに応募しました。

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いやーほんとにもう出来上がりに大満足でめちゃくちゃかわいいので、まずちょっと!ちょっと見てください!

ぶっふーーぅ!このぎゅうぎゅうにスミレが詰まったキャンドル、デザインが斬新でかわいくて、3時間頑張った甲斐がありました。

こちらのキャンドルは、Candle.vidaを主宰するマエダサチコさんがデザイン。5月にはマエダさんご本人が来札してワークショップを開催するそう。

[blogcard url=”http://www.candlevida.com/index.php”]

 

今回はCoinの東さんに教えていただきました。とても楽しかったので、このキャンドル作りの模様をレポートしちゃいます。

土台のキャンドルを作る

まずは土台のキャンドル作り。ソイキャンドルを素材として使用し、アロマオイルを垂らして好きな香りも付けました。

作業机もカラフルです。

ソイキャンドルを琺瑯の片手鍋に入れて、電磁調理器で溶かしていきます。火力が一定になるので、ガスより電気で温める方が良い仕上がりになるそう。

土台のキャンドルは2色作れるのですが、私は白と黄色にしました。こちらは黄色い色粉を入れたところ。ほんの少し入れるだけでしっかり色が付きます。生卵みたいですね。

色粉がしっかり混ざったら器に注いで冷やし固めます。その間に上に載せるスミレのパーツを作りましょう。

すみれのパーツを作る

まずはどの色を作るか決めます。他の参加者の方は結構自由な色使いをしておりそれもいいなーと思ったのですが、私はこの先生のお手本に惹かれて応募したので、なるべく似た色合いでつくることにしました。

これが先生のお手本。カラフルでかわゆい。

こちらがスミレのシリコン型。花びらの細かい皺も表現されていて、2色使いにも対応しています。

まずは黄色から作ってみました。鮮やかな黄色にしようと思ったら意外とまろやかな色になって、これはこれでいいなと。なので、全体的に優しい色合いでまとめることにしました。

冷めて型から取り外したところ。細かいところまで再現されています。

続いては2色使いの花を作ります。今回はピンクと紫の花を作ってみます。まずは下になるピンクを注いで、そのあと上の紫の花びらの部分に蝋を注ぎます。
ちょっと左の花とかはみ出してますが、出来上がると意外と気にならないので恐れずに手早く作ります。

続いてアクリル絵の具で模様をつけます。

特にこの黒い部分は筆になるべく水分を含ませず、パサパサした状態で掃くように模様をつけていきます。

全部の花に模様を付けたところ。あ、右上のプリンのようなキャンドルが、先ほど作った土台になるキャンドルです。こうやって見ると本当にプリンみたいですね。
さ、次はこれを組み立てていきます。

ぎゅうぎゅうにスミレを詰める

全体のバランスを見ながら配置を決めていきます。結構頑張って模様を付けたので隠れちゃうのはもったいなーと思いながらも、やっぱりぎゅうぎゅうの方がかわいいのです。ちらりと見える模様、細部にこそ魂が宿るのです。

2色使いの花をセンターにしてみました。

最後に、接着剤代わりのソイキャンドルを注いで固まったら完成です!

撮影用のデスクまで用意していただきました。
たまんないなこれ…

はー(溜息)。かわいい。やわらかい色遣いにして正解でした。何か美味しそうですね。プリンの上にエディブルフラワーが乗っているみたい。

おわりに

たまたま参加者が私しかいなかったので、マンツーマンで集中して取り組むことができ、とっても充実したひと時でした。大満足です!

一生懸命作った後はお茶とお菓子まで出していただいて、子育てから仕事からいろいろな話もさせていただき、何かもう本当にリフレッシュできました。

こちらのワークショップ、今月はまだあと1回チャンスがあるそう!
3/26(日)の10時からのがまだ空いているはずなので、ご興味ある方はぜひチャレンジしてみてください。

詳細はこちら↓

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それではまた次回!

「手のひらから宇宙まで」で科学と芸術のかかわり方を考える

      2017年3月11日に、CoSTEP修了式公開シンポジウム「手のひらから宇宙まで 〜電波が創発するコミュニケーション、そしてアート〜」に行ってまいりました。

この日は北海道大学科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP)の修了式があり、その公開シンポジウムとして今回のイベントが開催されました。

今回のテーマは「電波」。スマートフォンやPCが欠かせない私達にとって、電波は目に見えないですが、非常に大切な存在です。普段意識していないだけで、日常生活のあらゆる場面で電波は飛び交っています。

では、その電波とはそもそもどういうものなのか?電波と人間とのかかわりの歴史は何か?現代アートの世界で電波はどのように利用されているのか?という3つの話題提供があり、登壇者3名でトークセッションを行っていました。

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【登壇者】

  • 久保田 晃弘 多摩美術大学 教授、ARTSAT×SIAFラボ(SIAF2017参加作家)プロジェクトリーダー
  • 大鐘 武雄 北海道大学 大学院情報科学研究科 教授
  • 原島 博 東京大学 名誉教授、東京大学大学院 情報学環 特任教授

【展示ディレクター】

  • 小町谷 圭 メディアアーティスト、札幌大谷大学 専任講師、ARTSATxSIAF メンバー

【司会】

  • 朴炫貞 北海道大学 CoSTEP

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「電波」を意識させるメディアアート

今回はメディアアーティストの小町谷圭さんが、シンポジウム会場内の展示をディレクションしておりました。

会場内に映し出された波形は使用するマイクの音に反応して形が変わります。こちらも、「あぁ、音って波なんだよなぁ」と再確認できる仕組み。

そしてこちら、風船には中継器やカメラが搭載されており…

こんな風に会場全体の様子を映し出していました。

そして更に、会場中の座席に置かれていたFMラジオから登壇者の声が!ある特定の周波数に合わせると、マイクを通じて登壇者の声が聞こえる仕組みでした。

北海道大学でアーティストが躍動したら嬉しい…と思っていたので、こんな風にアーティストが電波の存在を可視化する取り組みが見られて、とてもワクワクしました。

もっと遠くへ

ここからは話題提供やトークセッションで心に残ったお話を、トピックごとに紹介します。

まずは久保田晃弘さんのお話の中にあった宇宙開発に対する「理系だけじゃない分野の参入」というお話が興味深かったです。
久保田さんは「ARTSTAT:衛星芸術プロジェクト」で芸術衛星INVADERを打ち上げました。この芸術衛星は、なんと宇宙から詩や音楽を送信!

[blogcard url=”http://artsat.jp/en/project/invader”]

 

さらに2号機のDESPATCHには渦巻き型の彫刻作品を搭載。JAXAのはやぶさ2に相乗りし、深宇宙から詩を送信し続けました。

[blogcard url=”http://artsat.jp/project/despatch”]

 

このように「宇宙でどのような芸術活動が可能か?」という挑戦を続けている、久保田さんを中心としたARTSATの皆さん。そのキーは、「人文学的な視点を宇宙開発に持ち込む」というテーマ。

今回のシンポジウムでも、「人文学の視点から宇宙にアプローチすることは、人類の創造性を広げる大事な役割を持つ」という久保田さんのお話がありました。この「創造性」は人類をリードし、より広い視野を持って研究を進めていくために必要なこと。

トークセッションで久保田さんはアートとサイエンスのコラボレーションについてもお話ししておりました。
サイエンスは事実に基づく客観性が必要とされますが、自身がやっていることの積み重ねが100年後の応用に役に立つもの。アートはマジョリティーに対する疑問や批判が原動力。しかし両者には共通点があり、「アートとサイエンスはどちらも人類の“遠くに行きたい、見たことないものを見たい”という夢を叶えるもの」と、久保田さんは仰っておりました。

そして、より遠くに行くためには、「未来は過去の中にある」から、サイエンスの分野でも美術史を学ぶことの重要性をお話ししておりました。原田さんもテクノロジーは「表現」なのだから、工学部の基礎科目でアートを学ぶ機会があるといいと提案しておりました。

ARTSATでの表現手段として「詩」というジャンルを選んだのも素敵です。詩は、言葉だけで私たちをマクロの世界からミクロの世界まで一瞬で行き来させてくれます。
例えば、詩人・谷川俊太郎さんの「二十億光年の孤独」は、宇宙の果てを知らない私たちに、その広大さと孤独を伝えてくれます。まだ見ぬ世界を想像させ、言葉の羅列それだけで身震いするほど体感させてしまうのが詩です。

宇宙を理系にしかわからない世界にしてしまうのはもったいない。宇宙での人文学、芸術、期待しています!

技術の発展で私たちは本当に幸せになれたのか?

続いて、原島博さんのお話で気になったところ。原島さんのお話の中で、電波を用いたコミュニケーションの歴史を振り返り、便利になった現代は本当に幸せなのか?と問いかけます。

原島さんは1990年前後に「情報社会は人を幸せにするのだろうか?」という疑問を持ち、「コミュニケーション技術者として最強の批判者でありたい」という志を持っておられます。

「便利じゃない」が当たり前だった時代には、何を生み出すにも手間がかかる一方で、本当に必要なものだけを皆手にしていました。しかし、「便利」な時代の弊害としては、安易な生産が可能になったことで不必要な情報の洪水が発生し、受け手の負担が増大しています。DeNAのWELQ問題などありましたよね。

自由競争社会で「便利さ」は人を楽にさせず、むしろその競争を激化させています。そんなお話を聞いた時にふと浮かんだのはこちらのマンガ。

[blogcard url=”https://note.mu/jasmine_do/n/nfdca9fab5534”]

 

環境の発達は、やりたい人の「もっとやりたい」を叶えてゆく。逆に、やらない人の「できません」を消してゆく。

「やらない」「やりたくない」と言える人の可能性はどんどん広がり、言えない人はどんどん追いつめられる。

私が大学生の頃、当時お世話になった先生と「技術の発展で人々の手足ばかり伸びていったけど、本当に互いのココロは近づいているのかな?」と話し合ったことがあります。まさに今その心境で、人と人とが簡単につながれるようになったけど、では果たして、人に優しくなれたかと言えば…?

「『○○する人、されたい人には便利』ということは、『○○したくない人、されたくない人には暴力』とも言える」と原島先生はおっしゃっていました。「できない」なんて言えない。やるか、やらないか。それを表明しない限り生きていけず、沈黙は許されない。そんな時代を、私たちは本当に待ち望んでいたのでしょうか。そんなことを考えさせられたお話でした。

おわりに

もっと気になるトピックはたくさんあったのですが、今回はここまで。とても興味深いシンポジウムでした。

最近、サイエンスとアートの関係について考える機会が多く、互いの違いや共通点もある中でどう面白いものを創っていくかについて情報を集める日々でした。ですので、久保田さんのお話は特に考えさせられました。

帰り道に弊社の社長と感想などを話していたのですが、「昔の物理学者とかは芸術に関する知識や実践もあった」という話題がでました。
「遠くに行くため」「突き抜けるため」には想像力が必要で、それはサイエンスにおいても同じですし、それこそパラダイムを変えてしまうような研究をするのに、人文学や芸術の力が必要になるのかもしれません。

アートはサイエンスのことを、サイエンスはアートのことを。互いの文脈や歴史、動向を知り学ぶことができてこそ、時代を切り開く実践が可能になるのだと思います。

シンポジウム当日の様子はこちらで紹介されておりました↓

[blogcard url=”http://costep.open-ed.hokudai.ac.jp/like_hokudai/contents/article/1178/”]

 

それではまた次回!

「DESIGNERS IN REAL WOLD」で札幌のクリエイティブを考える

2月25日(土)に開催されたトークイベント、「DESIGNERS IN REAL WORLD それぞれの現実と未来」に行ってまいりました。
[blogcard url=”http://siaf.jp/event/design-symposium”]

札幌国際芸術祭デザインプロジェクト連携プログラムとして開催されました。

首都圏と比べ、仕事もコミュニティも少ないように思える地方でなぜデザイナーとして活動しているのか?という少し重たいテーマですが、北海道にデザイン系の専門学校や大学はあれど、卒業後に人材が流出してしまっているのも事実。

そんな中、地方で働き続けることのメリットをゲストの皆さんが語ってくださいました。

会場のMEET.はめっちゃオシャンティーですた。
立見席も出るほど、大盛況のトークイベントでした。

ゲストは下記の皆さん。

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【ゲスト】
原田祐馬(UMA / design farm、アートディレクター/デザイナー)
梶原加奈子(KAJIHARA DESIGN STUDIO、ディレクター/テキスタイルデザイナー)
桑原崇/児玉結衣子(mangekyo、インテリアデザイナー)
青山剛士/青山吏枝(drop around、デザイナーユニット)
上田亮(COMMUNE、クリエイティブディレクター/デザイナー)
【ファシリテーター】
山中緑(HOKKAIDO MIRAI LAB.、代表理事/コミュニケーションデザイナー)
【オブザーバー】
佐藤直樹(Asyl、アートディレクター/多摩美術大学教授)
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ゲストの方々が順に、これまでの仕事についてや仕事観をご紹介した後に、全体でトークセッションをするという流れ。
どの方のお話も非常に興味深い内容でしたので、自分の感想を中心にレポートします。

”そもそも”をつくる

原田祐馬さん(UMA / design farm)

まずはUMA / design farmの原田祐馬さんのお話。COMMUNEの上田亮さんが「原田さんは非常に深い思考で物事を組み立てる」と仰っていたように、原田さんのお仕事からは、「見た目を整えるだけ」と思われがちなグラフィックデザイナーへのイメージを一変させる力を感じました。

[blogcard url=”http://umamu.jp/”]

関西の文化や福祉、地域に携わる仕事を多く紹介していただいたのですが、「いつの間にか企画の方もやっていてー」「商品そのものの在り方から一緒に考えさせていただいて―」などなど、”そもそも”という非常に根本的な所からクライアントさんと一緒に見直している姿が印象的でした。

事例として挙げていた「みたらしだんご」。リニューアルにあたり、「関西のお団子なのになぜ鰹節なのかと。ここは昆布出汁やん!」と提案し、”そもそも”商品の練り直しから一緒にやっちゃう。

[blogcard url=”http://umamu.jp/mitarashidango.html”]

 

あるいは淡路島で行った「島の土BBQ」というプロジェクト。肥料を作る養鶏さんや油製造業者さん、実際に肥料を使う農家さん、その野菜を食べる消費者の方々。このメンバーでバーベキューを行い、島の自然の循環と土壌について再認識するプロジェクトとのことです。堆肥を売るのにパッケージのデザインをするだけではなく、「”そもそも”食べるって何だっけ?」「私たちは何を食べているんだっけ?」というところから考えさせる。

[blogcard url=”http://umamu.jp/shimanotsuchibbq.html”]

 

他に紹介していただいた事例もすべて興味深く、原田さんのスタンスは「自分の仕事を自分で作る」よりも一歩深く、「自分たちの文化や地域を自分で作ることを仕事にしている」なのでは?と考えさせられました。

デザインが生きる道を作る

梶原加奈子さん(KAJIHARA DESIGN STUDIO)

続いてはKAJIHARA DESIGN STUDIOを主宰する、テキスタイルデザイナーの梶原加奈子さん。個人的にとても聞きごたえがあって、一気にファンになってしまいました。

[blogcard url=”http://www.kajihara-design.com/”]

 

梶原さんは日本各地域の伝統的な生地の産地に足を運び、時代を見越したデザインで世界に日本の技術と価値を売っていくお仕事をされています。留学先のRoyal College of Art(RCA)で、企業とタッグを組み、グアテマラの繊維産業をテキスタイルデザインから発展させる仕事に出会い、「人の生活、進む道、経済を作るデザイン」の重要性に気付き、「デザインとは人の生活をクリエイトすること」だと思うに至ったとのことです。

日本の繊維産業にとって、現代は非常に厳しい時代と言えます。技術力が高く品質が良い。しかし、価格が高く、デザインがされていなく、ファッションの時代性を見越したモノづくりがされていない。それによって、世界の市場から日本の生地が取り残されている状況。そこで「何とかしたい!」と立ち上がったのが梶原さんです。

例えばこのKANAコレクション。
他国に真似できない技術力を売るべく、梶原さんのデザインで有名メゾンに生地を販売しています。アルマーニ、ヴィトン、ランバンなどのトップブランドに日本の地方の生地が取り入れられられたのも、「デザインが産地と市場をつないだ」からと言えるでしょう。

[blogcard url=”http://www.kajihara-design.com/works/kana_collection/index.html”]

 

企業の方や職人さんに「なぜ、デザインが大切なのか」をわかってもらうのは容易ではないと言います。「見た目をカッコよくすることに何の意味があるのか」「いけすかない」という声が、なんだか私にも聞こえてきそうです。その問いに答えるとすれば、「デザインは問題解決の手段であるから」ということなのでしょう。素晴らしい技術を世界に広めるため、後継者を育てるため、事業として成り立たせるため、そのすべてにデザインの力が関わっています。

「カッコいいものを作ることへの窮屈さ」を感じて渡英した時の気持ち、「デザインの力で経済を回せば生きていける人がいる」と学んだグアテマラでの仕事、それらのひとつひとつの経験が、梶原さんが日本のモノづくりを支援している現在に繋がっている。そんなことを感じさせてくれたお話でした。

自分に噓をつかない仕事

青山剛士さん、青山吏枝さん(drop around)

続いては、drop aroundを主宰する青山剛士さん、青山吏枝さんです。
お仕事はグラフィックデザインに留まらず、領収書や付箋などのオリジナル商品の開発や、実店舗の運営など多岐にわたります。

[blogcard url=”http://www.droparound.com/”]

 

震災を機に「自分たちの衣食住に見えないプロセスが多い」ことに違和感が膨らみ、札幌へ移住後、「生活の中で”見える化”できることを増やす」が仕事や人生のテーマになっているとのことでした。

「『自分に正直に生きる』ことは難しいけど、『自分の中の違和感を大事にする』は実践した方がいい」という言葉を、最近個人的によく聞きます。drop aroundさんのお話を聞いてその言葉をふと思い返したのでした。

クライアントワークだけではなく、自社開発の商品やプロジェクトも多いdrop aroundさん。代表作とも言えるのがこちらの伝票類。

[blogcard url=”http://store.droparound.com/?mode=cate&cbid=684078&csid=1”]

使いにくい領収書などに我慢ならないなら、自分で作る。自分の違和感を、価値観を信じる。自分に嘘をつかないモノづくりをする。発信する側としてのその誠実さが、長く愛されるデザインを生む肝になるのだなと、勉強になりました。

個人的に勉強になったのは、「おこめやま応援金プロジェクト」での取り組み。

[blogcard url=”http://www.okome-yamazaki.com/project/”]

 

震災でデザインの無力さに落ち込んだりもしたけれど、マスは救えなくても惚れ込んだ個人を救うために動くことはできると実感したdrop aroundさん。鬼怒川の増水で被害を受けたお米農家さんを支援するため、クラウドファンディングを立ち上げています。

仕事でクラウドファンディングについて勉強する機会があったので、こちらのプロジェクトのご紹介は非常に学びが多かったです。
すでに確立されているクラウドファンディングのプラットフォームには乗らず、農家さんたちとdrop aroundさんで運営していること。お礼の品が「お米の可能性を感じられるモノ」「食べるという行為を見つめ直させてくれるモノ」であること。行き届いたウェブデザイン…

「お米農家さんを救いたい」という嘘のない想いがまっすぐに伝わる、これぞブランディングだよなぁ、というお仕事を拝見させていただきました。

価値観の手綱を握り直す

桑原崇さんと児玉結衣子さん(mangekyo)

インテリアデザインのユニットであるmangekyoの桑原崇さんと児玉結衣子さん。

[blogcard url=”http://mangekyo.net/”]

 

会場であるMEET.やご自身のギャラリー兼店舗でもあるBLAKISTONに何度か足を運んだことがあるのですが、ホントどこから写真を撮ってもキマるんですよね。どの角度から見ても絵になる。そんなお二人がこれまで手掛けてこられたお仕事もどれも素敵で、隙のない世界観を空間として作り上げる丁寧なお仕事に感服でございました。

商業空間のインテリアデザインをお仕事の中心としていたお二人が、「自分の仕事や暮らしを見つめ直したい」と始めたのがBLAKISTONです。

[blogcard url=”http://www.blakiston.net/”]

 

自らがセレクトした日用品、オリジナル家具の製作などを販売し、ワークショップやイベント、展覧会も開催できるギャラリーも兼ね備えた空間です。

「クライアントワークだけではなくて、自分で開く場所が欲しくなるんですよね」とは、ファシリテーターの山中緑さんのお言葉。そう、ゲストの皆さんの仕事を見ていく中で私もそれはちょっと感じていて。
そういう、自分のこだわりを形にすることや、自分の価値観の隅々まで血を行き渡す作業が、これからお二人がデザイナーとして生きていくうえで必要だったんだろうなーと思いました。帯を締め直す感じ。新しく始めたBLAKISTONという場所での試みは「自分の価値観の手綱を握り直す」作業に近かかったのかもしれません。

自分なりの”社会貢献”を明確に

上田亮さん(COMMUNE)、手前はファシリテーターの山中緑さん(HOKKAIDO MIRAI LAB.)

最後はCOMMUNEの上田亮さん。

[blogcard url=”http://www.commune-inc.jp/”]

 

楽天ゴールデンイーグルスの年間シートや、RITARU COFEEなどのブランディングの事例を紹介してくださり、「見た目を変えるには中身を知ること」が重要で、「誰かの未来をよりよくすること」を念頭に置いているとのお話がありました。

そして上田さんもこのシンポジウムの会場であるMEET.というスペースを運営しております。

[blogcard url=”https://www.meetmeetmeet.net/”]

 

この場所は「何かと何かの接着剤」という機能を持たせたいということで、クライアントワークだけではなく、お客様との関係性から一緒に作り上げていったり、自分の企画にお客様を巻き込んだり。そういう場所にしたいという想いがあってオープンさせたそうです。

上田さんの手掛けたお仕事を見ていく中で、何かこう、当たり前のことを言うようですが、デザイナーという仕事は本当に利他的な生業なんだなと思いました。

先ほどからゲストの皆さんのお話を聞く中で感じている、「自分の価値観を見つめ直す」という言葉の正体も、「私はどんな社会貢献がやりたいのか?」「自分はデザインでどう社会貢献ができるのか?」という問いと深く繋がっているのかもしれません。今回の登壇者の皆さんは、自分が発信する立場となって、場所を作り、つながりを作り、仕事を作っていく中で、その問いを醸成させている人達です。
この後のトークセッションにも通ずるお話を伺えたのではないかと思います。

トークイベント

続いてはトークセッション。
魅力的なお話がたくさんあったのですが、「地方でデザイナーとして生きていくことについて」という話題が面白かったので、ゲストの皆さんの意見を載せてみます。

drop aroundさんは震災を契機に、「デザインで衣食住の何かを自給したい」という想いが沸き上がりました。ただ、完全に自給することは無理だと実感した後も、「顔の見える関係性で安全なものを作れたり、インパクトのあるプロジェクトが創れる」し、「業界の目を意識したオシャレなものを作るよりも、泥臭くモノづくりをした方がずっとかっこいい」と思ったそうです。そうやって自分の活動を発信していくのに、札幌のコンパクトさ(良い箱屋さんや印刷会社さんがあり、同業者同士の距離が近い)はちょうどいいと感じた、とのことでした。

mangekyoさんは東京に対するコンプレックスを解消するために東京に進出したものの、実際に行ってみるとその複雑な思いは無くなってしまったそうです。
メディアを通してみる東京は非常に先鋭的で、日本の最先端を行っているように見受けられます。ただ、いざ行ってみるとメディアに取り上げられていない東京の姿、魅力的な人、空間、モノに出会え、いい意味で「土地へのこだわり」がなくなってしまったとのこと。

原田さんも東京へ進出することにこだわりがなく、大阪で仕事をしていても純粋に大阪の仕事は少ないとのこと。DESIGN EASTを主催した際も、国内で関東だ関西だと分けているけども、世界から見てしまえば関係なく、日本は日本。大阪から国際水準のデザインを発信していく志があったのだそうです。

上田さんからも、世界中からインターンを受け入れる身として、「海外からは『日本のデザイン』という大きなくくりで見られているので、その地方性は実はあまり関係がないのかも」と実感しているというお話がありました。確かに私も、外国の中の地域性は実はあまり気にしていなかったりします。だからこそ、北海道から直接海外へ打って出ていくことに違和感はないわけです。もしかしたら、「地方だから」と引け目に感じる必要なんかないのかもしれません。

梶原さんは、「自分の生きてきた環境は、自身のデザインに反映される」と言います。世界を相手に自分たちの商品をプレゼンする際にも、自身のアイデンティティを掘り下げていく作業が必要で、何に影響を受けてきたかが作品を形作るとのこと。そう考えると、札幌の環境、食、風土などが自分に非常に良い影響を与えていたとお話ししておりました。
また、北海道から道外の産地に入っていく際にも、地域同士の軋轢とは関係ない存在だと扱われるため、コミュニケーションが比較的取りやすいのだそう。そして、純粋に北海道にはないその産地の特徴を楽しめて感動でき、作品に落とし込むことができるとのことです。他の地域に先入観を持たない/持てないというのも、実は道産子の大きな強みなのかもしれないと再認識できました。

まとめ

最後にまとめとして、自分の感想を置いていきます。

先ほどから何度も書いている通り、デザインとは問題解決の手段。つまり、デザイナーとして生きていくには、社会の課題に対してどう向き合っているのか、その問いに自分なりのアンサーを出し続けていくということそのものです。特に今回のゲストの皆さんは、クライアントワークだけではなく自ら発信する活動が多く、「そもそも」「価値観」「問題解決」などのキーワードが多かったなと思います。

そのうえで、今回のトークイベントのタイトル「地域の未来」を考えた時に、札幌でデザイナーとして生きていく意味は何なのか。

  • 生産者との距離が近く、根本的な問題解決から一緒に取り組んでいける。
  • クライアントワークだけではなく発信する側に回った際に、仕事がやりやすい場所である
  • 地方から世界へ直接発信できる時代である。

などなど、参加者それぞれの中に何らかのヒントを見つけられたイベントだったなと思います。

これから始まる札幌国際芸術祭2017においても、デザイン業界の方とどんどん手をつないで面白いもの見せてほしい!という気持ちでいっぱいです。そしてその中にサイエンスやミュージアムも突進していってほしいなと。そのためあらば私も精進していきたいなという想いを再確認しました。

関係者の皆さん、お疲れ様でございました!

昆虫大学☆戦利品

先日書いた昆虫大学の入学レポート、多くの方に読んでいただけて嬉しいです。ありがとうございます。

[blogcard url=”http://momonoke.wpblog.jp/zakka/vol06”]

今回はその続き、ゲットした物たちを一挙にご紹介します!
振り返っても嬉しくなっちゃう素敵な品揃えです。今年中に更新できてよかったーー…

みのむし商店

北海道大学博物館のミュージアムショップでもお取り扱いがある、みのむし商店の商品。
今回はずっと狙っていた物たちをハンティングしてきました。

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東京の虫ハンドミラー(600円)/オオミズアオのキーホルダー(750円)

カバンが小さいときにそっと忍ばせられるハンドミラーがほしくて購入したのですが、どうしようもったいなくて使えない…
オオミズアオのキーホルダーも好きで買ったのだけど、これももったいなくて以下略

ハンドミラーはこちらから。
[blogcard url=”http://www.minoji.net/mushi/iroiro.html”]

オオミズアオのキーホルダーはこちらからも購入できます。
[blogcard url=”http://www.minoji.net/mushi/refrector.html”]

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日本の昆虫ロックグラス ピュアホワイト(1400円)

こちらもずっと狙っていた物。オンラインショップにあるプラチナやゴールドもすごくほしい…当日はこちらで日本酒をいただいたのですが、味は格別でした^^

[blogcard url=”http://www.minoji.net/mushi/mug.html”]

うみねこ博物堂

博物雑貨大好き人間としては見逃せないお店、うみねこ博物堂のブースでもお買い物しました。
実店舗にも行けたので、こちらも後程記事にします。

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昆虫のバッチ(350円)

チープなプラスチックの素材感が楽しいバッチを購入。

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こちらのボタンは一目ぼれで購入。
キラキラっぷりに娘が「えーかわいいこれ欲しいー♡」とねだるものの、中の昆虫の絵柄に気づいて一歩引いていました。

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ひよこまめ雑貨店のミニ紙バッグも購入。
何度も言いますが、うちにはカイコのぬいぐるみがあり娘が可愛がっているので、「おままごとのお買い物バッグにしたい!」とねだられました。
今度買いだめしておこう…

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ハエトリグモのポストカードもゲット。
ポストカードは種類がたくさんあって迷ったのですが、ここはやっぱり今年の校章にもなっているハエトリグモにしました。

日本野虫の会

前回の博物ふぇすてぃばるで購入して以来、日本野虫の会のアクリルキーホルダーのファンなんですよね…

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めちゃかわ…これこそ近くの博物館で売ってほしい…絶対子どもたちがコンプリートしたがる…
今回は2つ購入しますた。

昆虫文献 六本脚

そ!し!て!ポスターを買ったよーーーー!
実はこの瞬間が一番テンション上がりました。

dsc00230 dsc00231はー美しい。額装して部屋に飾りたいのだけど、まだ家族の許可を得られていません…

はくらぼ[大阪自然史センター]

いつも楽しくお金をむしり取られるはくらぼのブースでは、こちらを購入しました。

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「マンガ版マキコ団長の実録!自然史はくぶつかん」はずーっと読みたかったのでうれしい!
クリアファイルはムナカタハキリバチです。ふわふわ!

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研究室のマグカップ事情ww
学芸員の皆さんのコメントがまたシュールで秀逸です。

 

昆虫大学

昆虫大学のブースではフィールドノートをまず購入しました。

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表紙が箔押し…/// 
一時期、京大のフィールドノートを仕事用に使っていたので、ちょっともったいないけど積極的に使っていこうかなと思います。

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早速、過去の昆虫大学のスタンプを押してみました。

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これは箔押し体験でチャレンジした成果…れ、練習します…

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そして!学長メレ山メレ子さんの「メメントモリ・ジャーニー」のポストカードを2種類ともゲット!
西村ツチカさんのイラストが好きだったので嬉しい!これも額装して飾ろうかな。

マメコ商会

そして、マメコ商会では念願のスカートをオーダーしました!

私はこの黄色いカタゾウムシのスカートをオーダーしました。
ロングのタイトスカートになるように採寸したので、完成まで体形をキープしていなければ…

おわりに

先ほど夫に「この記事を見れば、どれだけ現地で散財したかがわかるね…」と言われてしまい、戦々恐々です。
ま、この他にもお土産や書籍を購入したので、実際はもう少しお金を使っているんですけどね…
いいんです。そういうイベントだもん!!
また次回、楽しいイベントとなりますよう、楽しみにしております^^

昆虫大学☆入学レポート

12/17-18に横浜で行われた、昆虫大学2016に入学してきました。すごく幸せな空間でした。

[blogcard url=”http://konchuuniv2016.strikingly.com/”]

簡単ですがレポートと感想です!

カオス渦巻く幸せ空間

そもそも昆虫大学とは何かというと…

昆虫大学は、昆虫その他の「蟲」のもつ多様な魅力をプロから学ぶ不定期開催イベントです。作家・芸術家・研究者・昆虫を生業とする人々を講師としてお招きし、虫と虫好きの異様な熱気に満ちた世界をチラ見せすることを目的とします。2012年にアートフェス「TRANS ARTS TOKYO」にとつぜん出展、以後は決まった学舎を持たず、さすらいの昆活(昆虫活動)をつづけています。

要するに、虫好きが自己の好きパワーをフルスロットルで開放する場所なんですよね。
私自身は虫好き…はもちろんなのですが、虫をモチーフとした雑貨が好きだし、自然科学系のミュージアムグッズも好き。どちらかとお買い物目当てで参戦しました。

しかしこのイベント、体験ものがとっても楽しかった…ので、本記事ではその様子をご紹介します。戦利品は週末に整理して写真撮ってから、またご紹介しますねー!

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ロゴはハエトリグモ。かわいすぎか…
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入場直前、女子で混雑…!
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大盛況でした!

ふれあい昆虫館で虫愛ずる姫君になる

まずは、オオゴマダラの幼虫をおさわりしてきました。

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お隣の方が手に乗せて愛でているのを撮影させてもらいました
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ムニムニ動いてて可愛いよーー

やっぱり私は道民なもので、オオゴマダラと言えば喜界島、喜界島と言えば水曜どうでしょう「リアカーで喜界島を一周」ですよね。
番組の中では成虫しか紹介されていなかったので、幼虫が見れて嬉しい! 
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そして蛹はこんなに黄金色!!きれい!!宝石かよ!!と大興奮。
ちなみにこちらの蛹、昆虫夜学(夜の部のイベント)の際に無事羽化したそうです。ええのぅ…

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つづきまして、アクテオンゾウカブトの幼虫。で、でかっ!

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はぁーでもこちらもムニムニしてた…他にもいろいろなお触りOK虫がたくさんおりました。
幼虫に謎の母性がさく裂し、全然知らない方と一緒に「可愛いですねー…」と、一緒に目を細めておりました。幸せ。

AntRoomでアリに見惚れる

そして、Ant Roomさんのブース!
勤め先にアリを研究していた後輩がおり、彼女からこちらのAnt Roomさんの存在を教えていただきました。
それ以来、もうアリが気になって気になって…とっても楽しみにしていたブースでした。

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クロオオアリの立派な巣…!キャプションありがたすぎ…!

アリビギナーにはとってもわかりやすいキャプション付のアリの巣。昆虫好きな子供たちが食い入るように見ていたのが印象的です。
こちらでも、幼虫めっちゃスベスベしてた…良さ…

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そして!Twitterで予告されていたパラポネラ!

想像以上に大きくてむせ返ってしまった…
でも大きい分、一挙一動をじっくり観察できるし、他のアリとのコミュニケーションも、肉眼でばっちり見れた!大きいアリは…いいぞ…

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同じ高さから撮った隣のアリ。デカさ際立つ。

いわたまいこさんの細密切り絵に驚愕する

昆虫大学には展示コーナーも!切り絵作家のいわたまいこさんの作品が展示されていました。

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え…これ…切り絵…?

マジかよこれ絵じゃないのかよ…と呆然。
近くで一緒に見ていた人たちも、同じように口をあんぐりしていました。
私の祖母も昔切り絵をやっていたので、この作業の細かさ、大変さはわかっているつもりです。なので余計にすごかった…

丸山宗利先生の標本にくぎ付けになる

展示コーナーには、丸山宗利先生の標本も展示されておりました!

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女子の目を釘付けにしたプラチナコガネ。
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あれ、宝石箱かな…?

圧倒的な美しさに感動しました。自然界にはこんなに美しい生き物がいるのね…

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丸山先生は著作も購入し、サインもがっちりいただいてしまいました。
帰りの飛行機の中でむふふふと読み漁りました。

昆虫料理研究会で虫食に勤しむ

個人的にいちばん衝撃的だったこちらのブース。
私、ついに虫を食べます!!

[blogcard url=”http://insectcuisine.jp/”]

昆虫料理研究家の内山さんがカウンターに立っていらっしゃったので、いろいろお話を聞きながら楽しく虫食してきました。

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まずはこちらのセット。

私: 「ん、このサイダーは梨っぽい味!丸いケーキはブルーベリーっぽいなぁ…どっちも美味しい!」
内山さん: 「あ、それね。サイダーはタガメ、ケーキはクロスズメバチ入りね」
私: 「ふぉぉぉぉ…」

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内山さん: 「ちなみに中身はこれね。乾燥させただけだけど、食べてみる?」
と、ご厚意でケーキに入れる前の状態も食べさせていただきました。
これが意外と、花のような香りと甘酸っぱさで…なかなか美味。

dsc09743続いてこちら。スズメバチと、ミールワームと、コオロギの素揚げ三点セット。
これも美味しかった!コオロギはエビを感じるし、ミールワームもじゃがいものようなデンプンっぽいまろやかさ。

私: 「横のお塩みたいなのは何ですか?」
内山さん: 「あ、これね、カイコパウダー」
私: 「oh…(娘聞いたら泣くやつや)」

樹液酒場で泥酔する

虫を食べたらお酒も飲みたくなった!!ということで、樹液酒場さんで虫のラベルがついた日本酒をいただくことに。

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こんなに種類があるのねー!
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ムカデのお酒をいただきました。

みのむし商会で購入したロックグラスに注いでいただきました。
盛り上がる会場を眺めながら、チビチビ呑むお酒…美味しすぎる…
最近めっきりお酒に弱いので、もうベロベロ…すっかりハイテンションになったので、次はこちらに挑戦です!

日本野虫の会で勇ましい気持ちになる

そう!これも人生初の特攻服です!!

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人生初の特攻服

お酒を飲む前は「どうしよう…着てみたいけど恥ずかしいし、混んでるし…」などと言い訳を振りまいていたのですが、酔っぱらいは怖いですね。
ノリノリでスタッフの方にお声がけし、写真も撮っていただきました!!

ではどうぞご覧ください。

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ででーーん
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ででででーん!

ナニコレ特攻服めっちゃ楽しいやんけ…地味に似合うし…
日本酒の影響で目が据わっているので、ある意味写真写りがいいです。また着たい!ヤンキー楽しい!

好きなものを好きと言うこと

イベントが終わって、この心地よさは何だったんだろうと帰りの飛行機の中でぼんやりと考えていました。

うみねこ博物堂さんのこのお言葉通り。昆虫大学の感想も出展者や参加者のブログやSNSで拝見しましたが、上記の感想をあちこちで見かけました。そのたびに、本当にいいイベントだったんだなぁと思います。

自分や他人の純粋な「好き」という気持ちを大切にすることが、どうしてこんなに難しくなってしまったのでしょう。
にわかのくせに、何にも知らないくせに、私の方がこんなに知ってるのに…等々、「自分の方がすごい」と言いたいがために、相手の対象に対する気持ちをけなすことが、どうしてできるのでしょう。
でも私だってそうなのです。自分が一番になれなくて、悔しくて、他人が妬ましくて。人を羨んで比べて、見下して安心して。でもそんなことをしていたら、自分の「好き」という気持ちが色褪せてしまうのも当たり前です。

何かを好きというために、別の何かを貶めない。そんな当たり前だけどなかなか実行できないことを、中川翔子は軽やかにやってのけている。そんなしょこたんをお手本に生きていきたい。
―しょこたんを尊敬してる

そのときにふと思い出したのが上記の言葉です。そうだよね、ホントその通りだよね、と昆虫大学を経て心から納得できました。
自分の存在やプライドをかけて好きなものは、好きな気持ちを大事にし続けたい。
好きなものが違っても比べない。私の方がすごい、俺の方が知っている、と言わない。
たったそれだけのことで、人が集まる空間は幸福で満たされる。
昆虫ビギナーも、年季の入った玄人も、研究者もアーティストも、その経験や知識量に関係なく楽しんでいる姿が印象的でした。

生き物が好き。昆虫が好き。
その気持ちに素直になるだけで自由になれる、仲間ができる。

私もミュージアムグッズの仲間がほしい。
無いなら作ればいいんだよね。

そんなことに気づかされた、貴重な経験でした。
スタッフ、関係者の皆様、お疲れ様でございました!!