「ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌」で忘れられない別れについて考える

もう終わってしまったあとの更新で大変に恐縮なのですが、2017年11月4日(土)に、第4回新千歳空港国際アニメーション映画祭に行ってきました。

今回で4回目となるこの映画祭、実は初めての参戦でした。お目当ては映画祭の招待作品である「『ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌』35㎜フィルム上映」でした。

http://airport-anifes.jp/programs/chibimaru/

幼い頃、大判コミックスをむさぼるように読んでいたのですが残念ながら映画は未視聴。これはまたとない機会だということで、前売り指定券を購入し、娘と行ってきたのでした。

これを会場に持ってきていた人もいました。

見終わった後の感想を美術展の手帖にまとめたりもしました。

http://momonoke.wpblog.jp/zakka/vol30

あらすじはこんな感じです。

”めんこい”とは”かわいい”という意味。動物好きのまる子は、『めんこい仔馬』の歌がお気に入りの1曲となる。その日の帰り道。まる子は静岡のおばあちゃんの家に遊びに行くことになっていた。幸運にもクラスメイトの花輪クンのロールスロイスで送ってもらえることになり、まる子は大喜び。すっかり気分はおじょうさまに。途中、まる子は似顔絵書きのお姉さんと知り合った。白い紙の上にサッサッと顔を描いていく様子を見て、絵が大好きなまる子は大感激。お姉さんと親しくなっていく。

手帖の内容、一部ですが、こんな感じですね。

もう全部で8回くらい泣きましたね。ぐっちゃぐちゃになりました。コミックスで読んでいた時も泣きましたけど、元の映画はこんなに素晴らしかったのかと…思い出すだけで今も涙が出てきます。

感想として書きたいことは山ほどあるのですが…個人的に、つい最近学生の頃にお世話になった先生が亡くなられたばかりだったので、この映画の「誰の人生にも忘れられない別れはある」というテーマに泣かされました。

特に、音楽の先生の大石先生。まる子ちゃんが生きていた時代で、大石先生くらいの年齢ならば、戦争で壮絶な別れを経験したこともあるでしょう。一瞬差し込まれる出征のシーンは、単に「めんこい仔馬」の曲の内容なのか、大石先生の過去なのか…

自分の力ではどうにもならない、大きな力によって人々は引き裂かれてしまう。そんな中で本当はつらいのに、涙をこらえて笑って送り出さねばならない…コミックスとは違う映像処理やカット割りが多く、それによって登場人物の深い心情を知ることができたのもよかったです。

スタッフロールを見ると寒気がするほどの豪華なスタッフの皆さん。細やかな演出によって登場人物全ての良さが引き出されていましたし、音楽とアニメーションの融合はもちろん伝説的な内容になっていました。

はーDVDいつか出ないかなー無理かなー…と思いながら、また上映する機会があれば、足繫く劇場に通おうと思います。

それではまた次回!