【おしらせ】おもしろ同人誌バザール8@神保町本館に参加するよ~!

博物ふぇすてぃばる!以来、4カ月ぶりに東京で「ミュージアムグッズパスポート」を手に入れるチャンスがございますよー!

はい、「おもしろ同人誌バザール8」というイベントに出展します!私の本も恐らく「情報系同人誌」になるのかと思いますが、そんなふうな様々なトピックに特化した同人誌をたくさんゲットできるチャンスです!

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○2019 年 11 月 3 日(日曜日) 11 時~16 時(※一般入場時間)
○会場:ベルサール神保町 2階・3 階(全館)
〒101-0065 東京都千代田区西神田 3-2-1 住友不動産千代田ファーストビル南館
[blogcard url=” http://hanmoto1.wixsite.com/omojin “]
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私のブースは…

【し 27】ミュージアムグッズパスポート

でございます!!
ちなみにお隣の【し 28】は、日頃お世話になっている、「赤沼俊幸の写真都市」さんです!札幌勢、神保町に乗り込むよ~!

販売物は現在オンラインショップで取り扱っている、

●ミュージアムグッズパスポート1
●ミュージアムグッズパスポート2
●ミュージアムグッズコレクションノート

になります。詳しくはこちらから↓

[blogcard url=”https://museumgoods.thebase.in/”]

皆様のお越しをお待ちしておりますー!

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ミュージアムグッズの薄い本「ミュージアムグッズパスポート」発売中です!

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東京都美術館「キュッパのびじゅつかん」公式カタログの開封式をやりました!

お前は今更何をやってるんだと言われそうですが、東京都美術館で2015年に開催された「キュッパのびじゅつかん」展の公式カタログの開封式を家でやりました。

展覧会について

「キュッパのびじゅつかん」って何なん?と思う方にはこちら。展覧会HPの開催概要から一部抜粋いたします。

[blogcard url=” http://kubbe.tobikan.jp/ “]

子供の頃、お気に入りの物を詰め込んだ「宝箱」を作った記憶が誰しもあるように、物を集め並べる行為は、人間の根源的な喜びに通じているようです。この展覧会の出発点となる、ノルウェーの新進作家オーシル・カンスタ・ヨンセンが描く絵本『キュッパのはくぶつかん』の主人公キュッパも、物集めが大好きな丸太の男の子です。
この展覧会は「物を見つめ、集め、並べてみることから始まる、私たちの住む世界とのコミュニケーション」がテーマです。『キュッパのはくぶつかん』のお話を導入にしながら、物を収集する過程の、そのワクワクした気持ちが伝わってくるようなコレクションや、何かを観察し、収集し、並べることを含むアーティストの作品を紹介します。

開催概要

つまり「キュッパのはくぶつかん」という絵本を出発点として、博物館の重要な役割の一つ「収集」に焦点を当てた展覧会、と私は捉えています。

いざ!開封の儀!

こちらは東京都美術館のミュージアムショップに寄った際に購入したもの。見つけた瞬間を大声上げてしまった…まさかまだ残っていたなんて!と。古本屋で必死に探していた私っていったい…!

こういうものが集積されたデザインってかわいい。
こんな小さいところにも歯が描かれていてかわいい。

外側のケースはこんな感じ。ボール紙っぽい箱に収められています。ワクワク感をそそりますね!

ぱかっ!わー!もう可愛いい!!

中にはポストカード。白い方には東京都美術館が描かれています。

こちら図録。展覧会自体私は行けなかったのですが、すごく楽しい展示だったんだろうなあというのが読み取れます。

そして上野公園のマップも!これをもって散策し、自分だけのコレクションを形成したくなっちゃいますね!

おわりに

こういう上野公園を知る×博物館の収集という機能を知る×キュッパの面白さを知る、という二重にも三重にもなった展覧会。最高ですね。もう4年前か。また日本のどこかでやってくれないかな。その時は絶対駆けつけるのに。

というわけでまた次回!次回も何らかの開封の儀をやるかも?それではまた~!

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【おしらせ】新商品!「ミュージアムグッズコレクションノート」を販売します!!

「百物気さんは本以外は作らないんですか?」

先日の博物ふぇすてぃばる!6でお客様から結構こういうお声をいただきまして。そういえばそうだな、と思ったんです。

エバンジェリスト、または観察者としてミュージアムグッズの界隈をずっとうろうろしてきたのですが、自分で物を作るということ、本作り以外は思い浮かびませんでした。デザイン学部出身なのにね。

仕様と中身のご紹介!

サイズはA5、表紙入れて24ページです!これで価格は500円です!

表紙はこんな感じです!老若男女使えるようにシンプルなデザインになりました。

左ページはデータや思い出を書き留める欄にしました。おすすめは「ときめきポイントベスト3」と「展覧会の思い出ベスト3」ですね。

この「ときめきポイントベスト3」は、購入したグッズのどこにときめいたのか?購入のきっかけになったポイントを書き込みます。

「展覧会の思い出ベスト3」は、その展覧会で何が思い出に残ったのかを書き留めます。展覧会との関連性がここから見えてくると面白いですね。

右ページはフリースペース。自由に思い出やグッズについて書いたり、チケットやポストカードを貼ることも可能です!

最後のページには行きたい展覧会リストも作りました!

制作の背景

先日、いつも「ミュージアムグッズパスポート」のデザインをお願いしているデザイナー坂田氏と飲んでいて、「ノート作るか」という話になったんです。

ミュージアムグッズの面白さを広める活動の中でいろんな人からお声をいただくのですが、「やっぱり、ミュージアムグッズって思い出を留めたくて買っちゃうんだよね」というお話。

そういう意味で、展覧会の鑑賞ノートって結構あるのですが、ミュージアムグッズの購入記録ノートってないよね、という話題になりました。まぁそりゃないよね。購入記録ノートとかって確かにあるけど、ミュージアムグッズに特化したものはちょっとマニアックすぎるよね、なんて。

でも、ミュージアムグッズが他の雑貨と違う点は、やはり博物館を見て歩いた記憶を留めておくメディアであるということ。であれば、その購入記録をつけてみることで、展覧会の思い出も同時に留めておけるのではないかと。

首都圏の展覧会に行けばミュージアムショップはにぎわっているし、もしかしたら欲しい人、私たち以外にいるかもしれないね、と。

NEVER MIND THE BOOKS 2019にて販売開始!

まずは今週末、日曜日に開催のNEVER MIND THE BOOKS 2019にて販売開始です!

[blogcard url=” http://nevermindthebooks.com/ “]

その後ですね、オンラインショップでの販売の手はずを整えて開始します!その際はこちらのブログでもお声がけしますね~!

おわりに

ということで、誰かが作る前に先に作りました!!

購入してくださった皆さんからのご意見、がんがん頂けたらハッピーです。「もっとこうしてほしい」「こういう欄があったら使いやすい」などなど。

今回はバージョン1.0という位置づけなので、これからもガンガン改良して、良いノートを作っていけるように頑張ります。そういう意味では文房具畑の皆さんにもご興味示していただけたら嬉しいな…。

というわけで今週末!皆さんのお越しをお待ちしております!!

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【おしらせ】「ミュージアムグッズパスポート2」が完成したよ!&博ふぇすブースの案内だよ!

昨日、インスタライブとFacebookライヴをしてみました!見てくださった方ありがとうございます!その中でお話した内容を書いてみます!

「ミュージアムグッズパスポート2」ができました!

はいさいー!やっと皆さんにお知らせができますね!タイトルの通り、「ミュージアムグッズパスポート2」が完成いたしました!!

表紙はこんな感じ。テーマは「マスキングテープ戦国時代」。そう、そういう企画が中にあるのです。で、デザイナー坂田亜沙美氏にお願いして、こういうデザインにしてもらいました!

中はいったいどういう企画なのか…?それは次回の更新でお知らせしますん!ふふふ!

「博物ふぇすてぃばる!6」の出展詳細

まあ詳細と言っても、以前お話した記事の中でほとんど言ってしまったのですが…。

http://momonoke.wpblog.jp/museum-goods/vol208

実は、あるものを作ってみたのです!それが…。

じゃじゃーん!スタッフ用のTシャツです!

家にあった布に転写できるシートを使ってアイロンで貼っただけなのですが、あれですね、若干黄ばんでますね…。

なんかね、「ドハマり」とかのイベントで赤沼さんがオリジナルTシャツとか着てるのを見て、「私も!私もTシャツきて売りたい!!」となったわけです。もしご要望が多ければ、オリジナルのグッズ作りたいんですけどね。

あとはブースの詳細です!私はE-45です!

ぜひ皆さん遊びに来てねー!!

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【コラム】「分類」しない私たち

いつもぼんやり始まってぼんやり終わるコラム。今回もそんな感じで進みます。

文献調査がひと段落してほっとひと息。近所のカフェに本を持ち込んでいそいそと読書していたら、こんな一節が目に留まりました。

「クウネル」がいったん休刊になってリニューアルした。これってひとつの区切りなんじゃないかなって思います。ふつうの暮らしを大切にすることが大事ってことはみんなわかってきた。本の世界も器の世界もこれから先、どうなるかさっぱりわからないけれど、私自身は器や道具はもうあんまり要らないんじゃないかなって思ってます。

伊藤まさこ「おいしいってなんだろ?」

2017年の本ではありますが、さすが第一線で活躍されているスタイリスト、鋭いな、と思いながら読みました。

「暮らし」のブーム

俗に「暮らし系」と呼ばれるような本を読んだり集めたりするのが好きですが、その界隈にももちろんブームはあると思います(ちゃんと体系立てて調べたわけではないですが)。ナチュラル系だったり、丁寧な仕事を大事にする動きだったり、ミニマリズムだったり。それこそ、伊藤さんの言うような「物へのこだわり」だったり。

伊藤さんの話を受けて思うのが、ちょっと話はズレるかもですが、「効率的で」「時短で」「きちんと整理された」暮らしのブームは、そろそろ終わるのではないか?という匂いを何となく感じるのです。

「もっと自分の人生や暮らしは、破天荒で、ダイナミックで、流動的で、カオスでいいのではないか?」という揺り戻しがやってくるのではないか?と。そういう風に考える人たちが、いわゆる「暮らし系」「インテリア系」のエッセイストだったり、スタイリストの中から出てきてもおかしくないんじゃないか?と思ったわけです。

お手本はヴンダーカンマー?

じゃあなんでそういう風に思ったのかというと、最近何だか「博物画」に関する本をよく書店で見かけるなーと思ったからなのです。

ここらへんが最近出たやつかな。もう挙げたらちょっときりがないのでこの辺にしますけど。私の肌感覚で恐縮なのですが、数年前と比べてこの手の本が出版されるペースが速いと感じます。なんだろう。どういうブームが起きているの?やっぱり流行っているの?とミュージアムグッズヲタとしては不思議です。

ここらへんの近代的な博物館ができる前の時代。「珍奇なモノ」を集めて見せるのが流行した、「驚異の部屋(ヴンダーカンマー)」への憧れというのが年々募ってきたり、ブームになっていたりするのかしら、と邪推してしまう。となると、もしかしたら、「暮らし系」のある種お手本として、これらのカオスさが導入されていくのかもしれない…なーんて思ったり。

おわりに

でも、こういう「分類」されない、「整理整頓」されないことの面白みを表現する際に、「ヴンダーカンマー」という言葉は便利かもしれません。

かつて「ミニマリズム」という言葉を、用法を変えて「暮らし系」に根付かせた人たちがいるように。市場はそれを良しとして受け入れていくのかもしれませんが、一定の反発は出てくるでしょう。私もどちらかというとそちら側かと思います。

ここらへんとか、「近代的な博物館の裏側を描いてるのに、なんでこのタイトル…?」という使われ方をすることも、今後増えるかもしれない…。

私の部屋も「整理整頓」とは無縁なカオスな部屋ですが、ここら辺の動向は見守りつつ、言葉の用法には気を付けて、博物館やその歴史への興味が広まるきっかけになればいいな、と思っています。

相変わらずまとまりのないコラムですがこの辺で。また次回!

【コラム】お正月に購入した昆虫に関する本!

お正月モードから世はお仕事モードになりましたねぇ(遠い目)。

今回はお正月に購入した昆虫に関する本たちをご紹介しちゃいますよ!お正月って、なんか本買っちゃいません?私はいつも本屋で散財しちゃうのですが、今回はその一部をご紹介しますよ!

昆虫大学シラバス

私は3回目くらいからその存在を知った「昆虫大学」。素晴らしい作家さんがそろう物販ブースあり、面白い研究者の皆さんのお話が聞ける夜話がありの、とっても素敵なイベントなのです。

http://momonoke.wpblog.jp/zakka/vol06
3年前に入学した時の記事もあるよ!見てくれよな!

はいこちら!昨年の昆虫大学の際に、はくラボのニシザワさんにお願いして購入していただいた一品です。この場を借りて、ニシザワさんありがとうございますー!!

グラビア(?)ページあり、これまでの昆虫大学を振り返るページあり、激しく豪華なメンバーの寄稿あり…と、「ホントに同人誌…?」と言いたくなるほどとっても盛りだくさんな内容です。これを読むだけでお正月は楽しかったですねー。うみねこ博物堂さんのネットショップでも購入できますのでぜひに。

http://hakubutsudo.shop-pro.jp/?pid=136378935

アリとくらすむし

ずっとほしかった本!思い切って買ってしまいました!「アリとくらすむし」の名の通り、好蟻性昆虫といわれるアリとともに生きる昆虫たちを追った写真絵本です。表紙のショット、ド迫力ですよね!!

島田拓さんはアリの通販専門店「AntRoom」を運営し、私の憧れの人でもあります…市井の方でとにかくアリを愛するその気持ちが、ものすごい行動力を生んでいる方だなぁと。他にもご著書多数ありますので、気になる方は是非チェックだぜ。

昆虫とあそぼう

続いては絵本作家・とだこうしろうさんの一冊「昆虫とあそぼう」です。

http://toda-design.com/?pid=106818720

いや、この美しさ…そして画力よ…ただの絵本ではなく、昆虫の絵の横に作者の昆虫との思い出が添えられているという構成が、エッセイ好きにはたまらない魅力なのです。

戸田幸四郎絵本美術館もいつかぜひ行ってみたい個人美術館。ショップが可愛すぎるので、散財すること間違いなし!

https://www.todaart.jp/

昆虫 ちいさななかまたち

得田之久さんは昆虫に関する多数の絵本を出版され低rますが、私はこちらが一番好きですね!いやほんとこの画力よ…(2回目)。表紙の美しさはもちろん、中のページも昆虫たちの生き様というんですか、そういうものが表現されていて、夢中になって読んでしまいます。

いかがでしたか?今回は昆虫の絵本多めですが、あいにく我が家には一緒に楽しんでくれる人がいないので、一人で楽しくページをめくっています…。

昆虫好きのお子さんが身近に居りましたら、とにかくお勧めしたい4冊でした!また次回~!

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【コラム】2018年に読んで面白かった本

今年もこんな季節がやってきたんですね…一年が過ぎるのは早いなぁ…。

ということでですね、2018年に読んで面白かった本たちを今年もご紹介しちゃいますよ!でも今年は去年みたいにランキング形式では紹介せず、読んだ本にまつわるエッセイ的な感じで紹介しちゃいます。

http://momonoke.wpblog.jp/book/vol45
昨年の記事はこちら!

読むべき時に、読むべき本がある。

テーブルが汚いのはお許しください。

今年は国分拓さんフィーバーが周囲で巻き起こっておりました。ディレクションをされたNHKスペシャルも面白かったし、唯一無二のお仕事をされている方だなと、番組を見ながら胸が熱くなりました。

その国分さんの著書で私が持っているのはこの2冊。どちらもねー非常に面白かったのです。

特に私が気に入ったのは『ヤノマミ』のエピソードの中で、アマゾンでガルシア=マルケスの『百年の孤独』を読むとすごく胸に染み入った、というくだりがあったんですね。そうかぁ、アマゾンで読む『百年の孤独』かぁ、と、そのシチュエーションを思うだけで悶えます。最高じゃないですか?

https://www.instagram.com/p/BrfzoJBnhhv/
好きすぎてインスタにも書きました。

いや、インスタにも書いたんですけど、私はマジックリアリズムの作家は全然読んでなくて、体力あるうちにガツンと没入して読まないと!と思ってそのまんまだったんですよね。

けどこうあえて、自分の環境から一番遠いところに身を置いた上で読書をしてみるって、贅沢だけどすごく自分のためになる体験だよなーと実感させられたのです。国分さんの意図や本流とは違うところで感動しちゃって恐縮ですが。

でもだって、桜木町で聞くゆずは最高だし、犀川大橋のほとりで読む室生犀星は最高でしょう?美術館のホワイトキューブの話につながるかもしれないけど、読書だってきっと、読むべき場所で読むタイミングがあるのかもしれない。それって生きる希望じゃない?とまで思うわけです。

来年あたり、台湾行きたいなーとか思ってるのですが、その時に持っていく本を選ぶのも楽しいのです。今のところ、東山彰良さんの小説が有力候補ですね。

一度目を通したんですけどね、何と言いますか、あの独特の大陸へつながるダイナミズムと言いますか。そういうのをうまく捉えられなかったんですよね。それが勿体ないなーと思っていて。

なのでスーツケースに文庫本を忍ばせて、ホテルの一室やカフェの片隅で読もうと思いますよ!あー楽しみ!

365日の幸せを届けに

うちの母がよくカラオケで歌います。

人生は~紙飛行機~♪さや姉卒業しちゃいましたねぇ。寂しいけど名曲です。

で、ここでご紹介したいのは、「365日」を綴った本なのです。特に料理家さんのエッセイを交えたレシピ。流行っているのかな?一部のジャンルとしてあるのかな?不勉強なのでわからないのですが、今年はここら辺を手に取ってみました。

「旬菜ごよみ365日」ワタナベマキ

まずはこちら。料理研究家のワタナベマキさんが、「旬」をテーマに365日の料理とそれにまつわるエッセイを掲載した一冊です。

ここまで旬を意識して生活するのが逆に難しいなーと思う昨今。食べたい時に食べたいモノ食べれちゃいますもんね。

せめて野菜の価格に関するニュースはチェックして、何となくスーパーで安いのを買うのではなく、旬を意識して買ってみようかなと考えさせられました。

中のレシピもおしゃれなんだこれが!真似できそうなやつもいくつかあったので、さっそく今夜やってみます!

「365日。小さなレシピと、日々のこと」渡辺有子

フードスタイリストの渡辺有子さんの一冊。こちらはもっとエッセイ寄りです。一番最初に手に取ったのもこの本でした。

やはりスタイリストさんという職業柄か、どの写真を一枚とっても本当におしゃれなんですよね…自身のインスタの汚い写真を反省したというか…。

人によってこだわりたい部分ってもちろん異なるのですが、この人のスタイリングへのこだわりというのが本当によく見えるエッセイで、いやー勉強になってます。実践はまだまだ難しいですが。

でもほんのちょっと、暮らしを気分よく豊かにするためにできることって、些細なことかもしれませんよね。ちょっと頑張ってみようかな。

「花と料理 おいしい、いとしい、365日」平井かずみ・渡辺有子・大段まちこ

この一冊はその名の通り、花のスタイリングと料理のスタイリングに重点を置いた一冊。

花ってねー。飾るときは飾るんだけど、気分が乗らない、手に取らないときは花屋の前も通らないもんなーとちょっと反省。

特にこの一冊は、一輪から美しく飾るためのヒントが詰まっていて、花同士の組み合わせとかで悶々と悩んで結局買うのやめる…みたいなことがなくなりそう!

花好き、料理好きな家族にも贈りたいなー思える一冊でした。

「THE BOOKS 365人の本屋さんがどうしても届けたい「この一冊」」ミシマ社

少し趣向を変えて。これは365書店の書店員さんが、一日1冊本をお勧めしてくれるブックガイドです。うひゃー贅沢な一冊ですねー!

自分が知っている本もあれば、まったく存在も知らなかった作家さんもあり、自分の視野が広まりそう!と思えた一冊です。すでに読んでいる本をお勧めしているページを見つけたときは嬉しくなっちゃったり。

興味を持ったのは野呂邦暢の随筆「夕暮れの緑の光ー野呂邦展随筆選」。これは冬休みの個人的課題図書にしようと思いました!

そしてねー…何といっても、くすみ書房の久住邦晴さんが鈴木秀子の「死にゆくものからの言葉」を選書してらっしゃったのが泣けるんですよね…。もう言葉がありません。ありがとうございます久住さん。本当に。

いかがでしたか?ちょっと去年と趣向を変えた形の本の紹介にしてみました。皆さんのおすすめの本も知りたいところ!

年内にもう一記事更新できるかしら…大掃除の隙間を塗って頑張ります!ではまた次回!

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【コラム】娘に本を薦めまくる母の持論

夫が無類の家電好きなもので、我が家のテレビはでかいです。プロジェクターもあります。なので、一人で暮らしていた頃よりは、かなりテレビ番組を見るようになったんですね。

で、最近見て面白いなーと思ったこの番組。

[blogcard url=”http://www6.nhk.or.jp/nhkpr/tag/index.html?i=16274″]

「推しボン!~あなたに効く!著名人の極上ブックガイド~」です。

俳優の東出昌大さんと、ご存知・松岡正剛さんが3名のゲストを招いて、本棚を見せてもらいながら、その人の人生に影響を与えた本について語り合う番組。今回はその番組の感想のようなものです。

我が家の読書事情

夫も私も本を読むことが好きで、我が家の本棚は2桁ほどあります。
ただ、互いの嗜好は結構独立していて、お互いの本棚にある本をあまり読んだりしない、干渉しあわないんです(唯一夫と分かり合えた!と思ったのが「自虐の詩」。夫に熱心に薦められてハマりました)。

そんな夫婦の元にいる娘はどーなるか。「子どもは愛の結晶」なんて言いますが、互いの読書体験を濃縮し薦めまくる日々ですよ。

そしてよく言うじゃないですか、「子どもにあまり読書を押し付けるな」なんて。もうまるで無視。おめーらは熱心な書店員が書いたPOPか!ってなくらい、夫婦で娘に本を薦めまくってます。

娘、まだ小学生なんですが、相当うざいなーと思ってるんじゃないかな。
ただ、自画自賛なんですけどウチの夫婦は良いなぁと思うのが、いきなり難しい本を薦めないで、エッセイや漫画をガンガン読ませるところだと思うんです。

メディアとコンテンツ、どっちが先?

読書意欲とでも言えばいいのかな。本を手に取るきっかけには「コンテンツ先行型」と「メディア先行型」がある、というのが私の考えです。

娘は、石が好きなんです。石。公園で拾うような石。模様がきれいだとか、触り心地や丸みがいいとかで、部屋にたくさんコレクションしています。

そんな娘に薦めたのがこの2冊。

まずは『ももこの宝石物語』。夫がさくらももこの大ファン。娘は石が好き。ということで、見事に互いの利害が合致したように読み込んでいます。

宝石にまつわる捧腹絶倒のエピソードの数々。成功もあれば失敗もある。その一つ一つが、まるで宝石そのもののように娘の中でキラキラと輝き、「あのスターサファイヤのくだり最高だった!」と、同じくらいキラキラとしたまなざしで語っています。

続いてはこちら。宮田珠己さんは娘のヒーローですね。「大人になっても、ずーっと石に夢中になっていいんだ」って気付かされたそうです。

石が好き、という娘の嗜好。読みやすいエッセイ。この2つがうまく噛みあって娘の心の中に滑り込んでいった2冊だと思います。これはどちらかというと「コンテンツ先行型」。

逆に「メディア先行型」だなぁと思ったのがこの2冊。

まずは益田ミリさん、武田砂鉄さんの『せいのめざめ』。

「せい」という言葉だけで「生」「性」「制」…様々な意味合いを持つ漢字が現れるのですが、そんなベールに包まれた思春期の互いの「せい」への関心を紐解く一冊。

娘にはまだ早くない?と思ったのですが、私の本棚から勝手に引っ張り出して読んだそうです。いい傾向です。これからもどんどん親に隠れて親の本を読んでほしい。私だって小学生の頃に林真理子さんの『欲望』とか読んでましたしね。

これは漫画というメディアに惹かれて読んだ、まさに「メディア先行型」。益田ミリさんの漫画も、武田砂鉄さんの文体も読みやすいですしね。

娘や友達の間で大人気の『サバイバル』シリーズ。これは歴史を旅するものから自然科学についてまで、とにかく幅広く「体験して成長する」物語。

「また漫画ばっかり読んで!」なんて言う親、昨今まだいるのかな。いるのでしょうね。いやはや、漫画の力を舐めちゃいかんですよ。子どもは歴史漫画で歴史を覚えるんですって。
娘の口から「あ、葛飾北斎の浮世絵だー!」って言葉が出てきたときは、もうこのシリーズの漫画に頭上がらないな…と思ったものです。

幸せな読書体験とは

だいぶ自分たちの話ばっかりしてしまいましたが、今回の「推しボン!~あなたに効く!著名人の極上ブックガイド~」でゲストがそれぞれの本を手に取ったきっかけも、この2つに大別できるんじゃないかと考えています。

漫画だから読んだ、内容と自分がフィットするから読んだ。
他人から勧められたにせよ、自分で手に取ったにせよ、「あ、これ読んでみようかな」と思うきっかけはメディアかコンテンツかが先行している。

考えてみれば当たり前のことを言っていると思うんですが、子供のころから読書嫌いという人は、ここが上手くはまらなかったんじゃないかな。つまり、興味のないコンテンツを、興味のないメディアで読むこと。
どちらかが自分とフィットしていれば、限りなく幸せに近い読書体験ができ、読書が好きな人はそういうことをうまく嗅ぎ分けてるんじゃないかなってのが持論です。

まとめ

この番組の中で、東出さんは松岡さんやゲストの皆さんにたくさん本を薦められます。「うわーめっちゃ羨ましいやんけ」と、涎をダラダラ垂らしながら見ちゃいました。

自分で娘に本を薦めまくる日々でも、夫以外の人から本を薦められることは少ない…ので!もっともっと皆さんと本について語り合いたい!と思った次第です。自分でリトルプレスも出したことだしね。

ただ、誰かに薦めたりするときはその人がどんなメディアが好きで、どんなコンテンツに興味を持っているのか、ちゃんと把握しておこっと!と思いました。

まずは夫に薦められた本をちゃんと読もう…と思いながら、今日も博物館学の本しか読んでないやんけ―状態。頑張ります。

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【おしらせ】百物気のネットショップをオープンしました!

ついにオープンしました!百物気のネットショップ!

[blogcard url=”https://museumgoods.thebase.in/”]

 

と言ってもまだ商品は一つしかないんだけどね…。

先日NEVER MIND THE BOOKS 2018で販売させていただいた、ミュージアムグッズパスポートの創刊号でございます!

送料が180円かかってしまうのですが、ご興味がありましたら是非、覗いてみてくださいませ^^

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【おしらせ】昆虫大学2018で「ミュージアムグッズパスポート」販売します!

皆さんは「昆虫大学」という最高にやばくて面白いイベントをご存知ですか?

私は2年前に初めて訪れたのですが、虫柄のグラスで日本酒を飲みまくり、虫を愛する意志が込められた特攻服を着て、そりゃもうエンジョイしたのです。

[blogcard url=”https://www.konchuuniv.com/”]

2016年開催の様子はこちら↓

[blogcard url=”http://momonoke.wpblog.jp/zakka/vol06″]

[blogcard url=”http://momonoke.wpblog.jp/zakka/vol07″]

 

で、で、ですよ。

なんと…認定NPO法人 大阪自然史センター(以下はくラボ)さんのご厚意で、先日、NEVER MIND THE BOOKS 2018にて初販売した「ミュージアムグッズパスポート」を、はくラボさんのブースに置いていただけることになったのです!!!

[blogcard url=”http://www.omnh.net/npo/”]

今年の夏に大阪自然史博物館を訪れたときの様子はこちら↓

[blogcard url=”http://momonoke.wpblog.jp/museum-goods/vol91″]

[blogcard url=”http://momonoke.wpblog.jp/museum-goods/vol94″]

 

こんな…こんな嬉しいことはありません、涙がちょちょぎれます。遠く北の地から愛する昆虫大学に私の本が行くなんて…。

(私は元々、学長のメレ山メレコさんの大ファン)

昆虫大学に行かれる皆様、もしはくラボさんのブースでこちらの本を見かけましたら、ぜひパラりとめくってくださいませ。

今年は10月6日(土)、7日(日)に開催予定だそうです。

もちろんはくラボさんのブースは最高にやばいし、ミュージアムグッズもキレッキレなのでたくさんチェックしていってください!